オーバーヒート
「おい、お前バカだろ?」
ケンは呆れてシオンに言う。
「バカなのかも知れない……でも普段の花子さんなら攻撃したくないはずだ」
ケンは笑い始める。
「面白いよ。 やっぱお前面白いよ。 仲間になれよ」
「嫌だ」
「なぜ断れる? ノアなら分かる。 ナオキもわかる。 でもお前みたいなザコがなぜ断れる?」
ケンの笑いは消え怒りをあらわにした。
「僕は負けない。 約束したから」
花子の鞭はまだシオンを攻撃しているが花子の目からは涙が溢れていた。
「今助けるからね」
シオンは微笑むとまた一歩足を出す。
遂に花子に抱きつく事ができ、鞭を離す事に成功した。
「攻撃しろ。 そいつを攻撃しろ」
ケンは怒鳴るが花子の体は動かない。
「大丈夫だよ」
シオンが声をかけると花子の顔は笑顔になった。
そしてそのまま花子は倒れた。
「チッ、脳がオーバーヒートしやがったか」
ケンが言った時には目の前にシオンがいた。
「何ッ!?」
シオンの拳はケンの顔面に当たりケンは吹き飛ぶ。
「お前は許さない……お前だけは許さない……」
シオンは呟きながらケンの目の前に移動した。
それは目にも止まらぬ速さであった。
「いつの間に!?」
シオンはガードが間に合わないケンの腹を蹴った。
ケンは息が出来なくなっている。
追い討ちをかけるようにシオンは顔面を蹴り上げた。
吹き飛び血まみれとなって動かなくなった。
「まだだ……絶対に許さない……」
シオンが飛びかかるとケンは口元を緩めた。
「やはり雑魚だな」
ケンは言うと右手で拳をつくる。
「吹き飛べ」
何もないところをシオン目掛けて殴るとシオンの体に衝撃が走る。
シオンは吹き飛ばされながら自分が殴った箇所が同じダメージで返ってきた。
シオンが倒れるとケンも動かない。
「ここは引き分けだな。 今回は見逃してやる。 おい俺を運べ」
ケンの言葉に従ったのは学園の生徒の一部と元から仲間だった者たちだけであった。
ケンたち黒王は学園から去っていった。
シオンはそこまで確認すると気を失った。
読んでいただきありがとうございます。
5分以内に読めるをモットーに頑張ります!
え? 書くのがおそいからだって?
……




