最大の賭け
シオンは自分のベッドに花子を寝かせると玄関から外に出て扉にもたれて座り込んだ。
「ふぅ」
隣の扉が開く。
ノアが出てきた。
シオンは慌てて立ち上がるとノアは振り向いた。
「こんばんは」
ノアは頭を下げるとそのまま何も言わずに歩いていった。
「やっぱり嫌われたのかな……」
シオンはまた座り込むと夜空を見た。
しばらくするとノアが戻って来たようだ。
シオンは動くことなく座っているとノアが横に座った。
「はい」
缶コーヒーを渡された。
「ありがとうございます」
受け取るとシオンの目から涙が流れた。
「どうしたの?」
「いえ、なんでもありません」
シオンは涙を服で拭くとコーヒーの蓋をあけ飲んだ。
「話聞いたよ……」
ノアが急に言ったのでシオンは指輪の事だと思って慌てて出した。
「これ本当に返す事出来ないんですか?」
「え? ……えぇ」
「え? 違いました」
「あなたが聞いた頭の中の声」
「あ……そちらですか。 えぇ、でも信じてもらえないみたいです」
「みんな信じたくないんだよ……」
「そうなんですか……」
2人は沈黙したままコーヒーを飲んだ。
「昔一緒の力がある人がいたの……」
ノアが話し始めた。
「彼は自分の能力と話せると思っていた。 でも違ったの……」
「その人が聞いた声って……」
「一緒の声かはわからない。 でも……」
「その人はどうなったんですか?」
「……消えてしまったの」
ノアは俯いた。
涙が流れているようだ。
「僕は消えません」
シオンは立ち上がると大きな声で言う。
ノアは驚いた顔でシオンを見上げた。
「僕の能力は賭け事に勝てるって事です。 僕は賭けます。 絶対にノアさんを残して消えません」
ノアは涙を流したまま口元だけ笑った。
「ありがと」
シオンに聞こえない声で言うと立ち上がり部屋に入っていった。
読んでいただきありがとうございます。
今日はがんばっちゃうよ!!
明日は……頑張れるかな?
ダメだ進まない……なんだろう……飛び散りたい!!!




