花子の覚悟
シオンが気がつくと外は真っ暗になっていた。
教室にジン先生はいなく本を読む花子だけが残っていた。
「すいません。 帰ります」
シオンが立ち上がりながら言うと花子は本を閉じ立ち上がる。
「やっと言ってくれた。 これで私も帰れるわね」
どうやら待っていてくれたようだ。
「すいません」
「謝らなくていいよ。 それに私も本読みたかったから」
「あの、家は近くですか?」
「あー……それが私家遠くて……今日はホテルで寝ようかと……」
「あの良かったら家に来ませんか?」
シオンは迷惑をかけたので悪いと思い誘ってみる。
「私がシオン君の家に行くの? 私は女で……シオン君は男で……私まだ16歳なのに……」
と下を向いて言っている。
手はずっと動き続けている。
「えっと、じゃあホテルまで送りましょうか?」
シオンは困惑しながら言う。
「ホテルですって? 確かに雰囲気はホテルの方がいいのかも知れないけれど初めてなのよ? 迷っちゃって……」
「えっと……僕どうしたらいいんですか?」
「男なら責任を取ってください!!」
「えっ?」
「私は覚悟出来ました。 さぁ行きましょう」
本当に何か覚悟を決めた様な顔をしている。
「あの……」
シオンが声をかけようとするが花子は歩き始める。
「シオン君……いえ、シオン。 私に付いて来なさい」
シオンは訳が分からなくなり、覚悟を決めた花子の背中を追った。
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