クラス
ノアを椅子に座らせる。
「彼はもしかしたら神の力を持つ男の子かもしれないみたい」
ノアは頷く。
「あなたがどう思うかは分かるわ。 でもまだ確定したわけではないし、妖精の声かもしれない」
「そうですか……」
「えぇ……」
コーヒーを出すとノアはゆっくりと飲んでいた。
「ノアちゃん、この事は誰にも言わないでね」
「言わない。 でも彼は違うと思う」
ノアはコーヒーのカップをじっと見つめて悲しそうに言った。
「そうね……違うわね」
マリアはノアを見つめて答える。
2人はそのまま静かにコーヒーを飲んでいた。
その頃シオンは学園長に捕まってロープでグルグル巻きにされ持ち上げられ運ばれた。
「いいかい、ここがシオン君のクラスだよ。 ジン先生が色々教えてくれると思うから言うこと聞いて、あと友達とも仲良くしてね」
そう言うと教室の中にシオンを投げ捨てる。
「よろしくねーー ジン先生」
手を振りながら学園長は消えていった。
シオンはなんとか向きを変えると男女が立っていた。
男は背が高くスポーツマン風の爽やかな男だ。
女はいかにも学級委員と言う真面目そうなタイプで眼鏡をかけている。
男が近付くとロープを取ってくれた。
「ありがとうございます」
シオンが言うと微笑み手を差し出してくれた。
シオンを起き上がらせると男が自己紹介した。
「やぁ、僕は太郎。 こっちは花子さん、よろしくね」
「あ、シオンです。 よろしくお願いします」
シオンは頭を下げると太郎と花子も頭を下げる。
するとシオンの背中から咳払いが聞こえた。
シオンが振り返るとヤル気のまったく無さそうな中年の男が教壇にもたれかかっていた。
「担任のジンだ。 よろしく」
自己紹介するが目がどこを見てるのかわからない感じであった。
シオンは不安しか感じなかった。
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