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気まずい朝
シオンは朝起きると寝ぼけたまま着替え学園に向かう為玄関を開けた。
するとノアが丁度出てきた。
シオンは頭を下げると逃げるように走った。
しかし目の前にマリアが現れ捕まる。
「今日からあなたにもクラスが与えられます。 色々学んでね」
と明らかに嬉しそうな顔をして言う。
シオンは不安を覚えた。
「試験終わったの?」
ノアが後ろから声をかけてきた。
「あ、多分……」
シオンが言葉を濁す。
「ノアちゃんは試験官なの、説明してあげたら?」
めずらしくマリアが笑っていない。
「あの……暴走? って言うんですか、あれじゃないと言われて……でも人には言うなと言われまして……」
「ノアちゃんが好きなおとぎ話あるでしょ? あれよ、あれ」
マリアが軽く言うとノアは頷いてみせた。
「おとぎ話?」
シオンが不思議そうに聞く。
「まぁ、英雄が出てきて悪者を倒すって話よ。 シオン君は英雄ではなく英雄に一番最初に殺されるやつね」
マリアは笑いをこらえて言う。
シオンは呆れて歩き始める。
「ノアちゃん、少しいいかしら?」
そう言うとマリアはノアを連れて自分のお店まで跳んだ。
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