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失格?
学園長の部屋まで止まることなく走り続けた。
シオンの息はすでに限界を超えていた。
部屋に入ると倒れ息を整える。
その間にナオキと学園長が話している。
「彼は暴走ではなく声が聞こえたと言っています。 これは大問題です」
「いや、まだ決めつけるのはよくないよ。 もしかしたら彼には精霊や幽霊などと話せるのかも知れない。 それにそれはただの伝説だよ」
学園長は笑っている。
シオンの息が整うとようやく起き上がる。
「おぉ、起きたか。 シオン君は幽霊の友達がいるのかな?」
「いえ、いません」
「そうか、じゃあ精霊かな?」
「精霊ってこの世界にはいるんですか? それならそうなのかな……」
「シオン精霊なんて見たやつはいない」
ナオキが答える。
「そうか……それは困ったな」
学園長はあまり困っていないように見える。
「とりあえず2人ともこの事は内緒にする様にしてください。 そしてシオン君の試験は終わりにして下のクラスに入ってもらう事にしよう」
「しかし……」
ナオキの発言を止める。
「いいかこの事は内緒だよ」
微笑み、ナオキに言うと帰らせた。
「シオン君は本当に面白い子だね。 明日からいっぱい学んでくれよ」
と言いながら肩を叩くと外まで案内された。
シオンは聞きたい事だらけであったが何も質問出来ずに帰路についた。
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