進化
シオンは今までとの違いを少し感じていた。
今までは賭けると言わなくてはいけなかったのに今は心の中で想うだけで能力が使える。
ただし心の中で想い続けないと能力は消えてしまう。
これがなかなか難しい。
しかしクロの速さに追いつくには賭けるしか無かった。
シオンは動く方向を賭けクロの目の前に移動する。
「何故……なぜわかるんだよ」
クロは更にスピードを上げた。
しかしシオンは目の前に現れる。
「こうなれば……」
その時ナオキの声が聞こえてきた。
「クロ、やめろ」
クロはナオキの方を向いた。
「なんでだ?」
「それをやり出したらシオンに勝ち目はない」
クロは少し考えてからナオキに頷いてみせた。
ナオキも頷くとクロはシオンに向かい今までにない速さで翻弄する。
「強くなりたい……この速さに追いつきたい……」
シオンは呟きながらクロが走り抜けた風を感じていた。
見渡しても姿は見えずシオンは前に走り出した。
何故かそうした方がいいと思えた。
しかしシオンは殴り飛ばされ元の位置に戻ってしまった。
更に周りの風が強くなり始め風の壁が現れた。
シオンはだんだんと息苦しさを覚えた。
「空気は減ってるよ」
クロの声がどこからか聞こえる。
「そうですか……」
そういうとシオンは座り込んだ。
目を閉じて空気の消費を抑える。
何かあるはずだ、と考えている。
助けは無い。
シオンは意識を失い掛けていた。
その時どこかから声が聞こえた。
「俺が助けてやろうか?」
シオンは目を開け見渡すが誰もいない。
「助けて欲しいだろ? 力が欲しいだろ?」
それは自分の中から聞こえていた。
「また負けるのか? もう負けたく無いだろ?」
シオンはわかっていた。
ーーまた暴走するのかも。
「安心しろ、誰も死なせはしない」
シオンは心の中で返事をした。
ーー力を貸してくれ。
読んでいただきありがとうございます。
あぁ。。。
面白い事したいが、何をするのにも金がかかるとは。。。
少し寂しい。。。




