蘇生
ナオキはアダムに殴りかかろうとした。
しかしアダムは何かの力でナオキの動きを封じた。
「これからだよ。 慌てるな」
シオンの心臓に左手を当てた。
すると紅く輝きその輝きが消えるとシオンは眠っているように呼吸を始めた。
「これでいいだろう。 目を覚ましたら縛っているのを放してやれ」
「なぜ助けるのだ?」
「彼が面白いからさ。 私はそういう人間は敵味方関係なく助ける主義でね」
「もし助けた相手に殺されるかも知れなくてもか?」
「あーー、そうだな。 そうなればより面白い」
「狂ってるのか?」
「なんとでも言え」
アダムはシオンの顔色を伺う。
ナオキはカエデの頬を軽く叩く。
すると目を覚ました。
「おはよう、シオンは助かったぞ」
カエデは慌ててシオンの寝ているベッドに行くと顔を覗き込んだ。
落ち着いて寝ているシオンの顔を見ると嬉しくなりそのまま抱きしめた。
シオンは苦しくなり目を開けた。
「放して……ください」
やっとのことで声を出した。
すぐにカエデが離れると男の顔が現れた。
シオンは驚いた。
「お前……あの時の……」
「落ち着きたまえ、君の命の恩人だぞ」
とアダムは落ち着きを払い言う。
シオンがカエデを見るとカエデは頷いた。
「敵に助けてもらうなんて……」
「敵ではないと思ってくれていいさ」
その時マリアが保健室に入ってきた。
「離れなさい。 殺すわよ」
「強気な女性は嫌いじゃないが殺されるのは困るから私はここから去るとしよう」
指を鳴らすとアダムは消えた。
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