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ドクターとアダム
アダムは保健室の扉を開くと中に入る。
シオンは暴走状態のままベッドに拘束されていた。
かなり暴れているのを2人が一生懸命押さえている。
女の子は泣きそうな顔であった。
アダムはシオンに近付こうと一歩前に出ると目の前に男が現れた。
「ドクターと今は呼ばれているのかな? 久しぶりだ」
アダムは両手を大きく広げドクターを抱きしめようとする。
しかしドクターは一歩下がった。
「久しぶりの再会なのにつまらんな。 まぁいい、それよりどいてくれないか?」
ドクターは何も言わずに懐からメスを取り出した。
「お前に戦いを教えたつもりはない」
と言うとアダムは左手を軽く横に振った。
するとドクターは吹き飛ばされた。
アダムは更に進むとカエデとナオキが立ち塞がった。
「君たちに彼を救うことが出来るのか? 私なら出来る。 早くそこをどいてくれないか?」
カエデは迷いながらナオキを見る。
ナオキは諦めるようにカエデの肩を持ち、道を空ける。
「ありがとう」
と言うとシオンの目の前に立つ。
「やぁ、久しぶりだ。 今助けてやるよ」
アダムは優しく語りかけると右手をシオンの心臓の上に置いた。
次の瞬間右手が青白く光ったかと思うとシオンの動きが止まった。
見ていたカエデは気を失って倒れた。
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