サイクル
シオンは黙ったまま歩き始めた。
男達は恐怖に怯えている様だがシオンは相手にせずナオキ達に向かってただひたすらに歩く。
「カエデ、シオンの足を凍らせろ」
しかしカエデは何もせずに戸惑っているようだ。
「シオンを助けたいだろ」
肩を掴まれ言われるとカエデはシオンの足を凍らせた。
シオンの動きが止まるとナオキが走り出した。
「悪いな。 気絶させるだけだ」
ナオキがシオンを殴りつけるとシオンの体は大きく仰け反った。
そこへクロが現れロープでシオンを縛り付けた。
「念のため凍らせたままでいてくれ」
ナオキはカエデに指示を与える。
「僕は先生呼んでくる」
クロは走り去った。
シオンは凍りついているがナオキとカエデはシオンを見ていた。
「能力の暴走?」
「あぁ、そうだ。 彼は産まれ持った能力だったんだな」
「シオンはてっきりソシクルだと思っていたわ」
「俺もだ。 サイクルしか暴走しないからな」
その時凍りついているシオンの目が動いた。
「今、目が動いた」
「なに。 まだ能力が隠れていたのか」
ナオキは構える。
シオンはニヤリと口元が動くと氷を割った。
どの様にして割ったのかは謎だがシオンはゆっくりと立ち上がる。
「なんの能力だ。 全くわからん」
そう言いつつもシオンに殴りかかる。
しかし殴っても外れてしまう。
「こいつ能力が強過ぎる」
カエデがシオンを凍らせるとシオンは素直に凍った。
「しばらく時間を稼いでくれ」
ナオキは言うと座禅を組み目を閉じた。
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