教室
2人は階段を上がり最上階に出ると1番奥の教室の前で立つ。
「ここが私達の教室なの。 ノアはまだ来てないみたいだけど他の人はいるわよ」
説明したあと扉を開けると中にナオキとクロが座っていた。
「おはよう」
カエデが言う。
「やぁ。 おはよう」
「あ……おはよう……ございます」
2人から返事がかえってきた。
カエデがシオンを引っ張り教室の中に入れる。
「おはようございます」
シオンはとりあえず挨拶した。
「おっ、合格したのか?」
「いえ、まだです。 次が最後みたいなんですけれど……」
言いにくそうにしているとカエデがシオンの前に立った。
「次は私達のリングを奪わなくてはいけないみたい」
「それは困ったな」
ナオキは笑いながら言う。
「本気か?」
「はい」
「このリングを奪われたら生徒会としての資格も奪われてしまう。 まぁリングを奪った奴が新しい任命権を持ってるんだけど……」
「そうなんですか……」
「カエデは? 貸してあげるのか?」
ナオキが聞くとカエデは1人顔を隠して何か呟いている。
「あーー。 ダメそうだな。 シオン君、俺は君が奪いたければ奪えばいいと思う。 ただし俺は本気で奪われないようにする」
「はい……」
「クロはどうする?」
「僕は……ナオキと一緒だ」
「はい……」
「クロが先に相手してやってくれ」
クロは頷くと首元からリングの着いたネックレスを出すと外して指にリングをはめた。
「僕はスピードは誰にも負けない」
クロが言うとシオンの目の前から消えた。
風だけが通り過ぎていった。
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