カエデの怖さ
やっほー
シオンが学園の中を歩いていると後ろから元気な声が聞こえてきた。
「シオンくーーん」
シオンが振り返るとカエデがものすごい勢いで走ってきた。
「次の試験は何?」
少し息を切らせながら聞いてきた。
「こんにちは。 次は生徒会のリングを貰うことです」
するとカエデが難しそうな顔をした。
「難しいですか?」
「誰も渡さないと思うわよ。 私は……もし……必要なら……」
「あの、クロさんとナオキさんはどこにいますか?」
「あの2人ならきっと教室にいると思うけれど……頼んでも渡してくれないわよ?」
「わかっています。 でも2人にも相談したくて」
シオンは笑顔で言う。
カエデは壁を叩きながら何か呟いている。
「あの……カエデさん?」
「かわいい……なんでもないわ。 こっちのことよ。 2人のところへ案内してあげる」
「かわいい?」
シオンは首を傾げながらもカエデの後ろをついて行く。
校舎を渡り隣の校舎に行くと大勢の生徒らしき人がいた。
「よぉ、副会長。 相手してくれる男がいるんですね」
「副会長、今日こそは俺と決闘してくれ」
「副会長に彼氏が? そんなまさか……本当か?」
などと声が聞こえてくるがカエデは気にせずに歩いて行く。
誰かがシオンの肩を掴む。
「おい、お前気を付けろよ。 あの女は本当は男かもしれないぞ」
そのまま笑いだした。
「カエデさんは女の人です。 それにとても優しいですよ」
シオンが返すと男達は更に笑った。
「おいおい、カエデさんって、どんだけ笑わせてくれるんだよ。 副会長はな入学してからほぼ全員の男をブチのめした男の敵なんだよ」
「凄いですね」
シオンは素直に尊敬した。
「あの……君分かってる? 君男だろ?」
「えぇ、でもカエデさんには助けられました。 感謝しています」
この言葉に全員がカエデを見た。
カエデは今までに見せたことが無いくらいデレデレしていたがみんなが見ているのに気がつくと怒りの表情に変わり全員を凍らせた。
「あの……大丈夫なんですか?」
「えぇ、大丈夫よ。 それよりも早く行きましょう」
シオンは隣の校舎の壁の傷や氷はもしかしたらカエデさんかもと思った。
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