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シオサイ戦記  作者: 松田 飛呂
試験
28/188

シオンの戦い

「女に守ってもらうとは情けない」


シオンは助けて欲しかったが男の言葉を聞いて考えが変わった。


「ノアさん。 あなたは試験官です。 僕の戦いを見ててください」


「え? いや、勝てないと思うよ……」


ノアは予想外の言葉に驚いた。


シオンは自分に言い聞かせる。


僕は勝てる、僕は勝てる。


走り出し相手の懐に入ると思いっきり殴りつける。


しかし相手はなんともなくシオンの拳から血が噴き出した。


「なんだこれ……」


シオンは距離を取ると次は右足の小指を狙った。


ここなら誰でも痛いはずだ。


そう思い思いっきり蹴るがシオンが足を痛める結果となった。


「強い、強すぎる」


シオンが言うと男は口を開けてシオンを見ていた。


「ここまで馬鹿な奴は初めて見た」


「馬鹿じゃない」


「いや、自分で言うのもなんだが……俺合成人間だし……肉弾戦挑んでくるやつこの世界にいないぞ? お前もなんか魔法とかさ……え? もしかして使えないの?」


男はかわいそうにという目でシオンを見ていた。


「違う。 使える」


シオンは立ち上がると距離を取る。


しかしシオンには火を出すことも出来ないし氷を出すことも電気を出すことも出来ない。


「賭けよう。 僕は貴方に勝つと賭ける」


シオンは男を指差して言う。


「それで? 次は?」


男は両手を広げて挑発してくる。


シオンは男とは真逆の方に走り出した。


「逃げるのか?」


男は余裕の笑みを浮かべている。


シオンは壁に背を向け立った。


「さぁ、かかってこい」


男を挑発する。


男は仕方ないと言った顔で行くと思いっきり殴りつける。


シオンが避けるとまた走って逃げた。


「体力を使わせる気か?」


男は言いながら追いかけ殴りつける。


シオンは何とか避けると物陰に隠れる。


「めんどくせぇ奴だ」


男は言い思いっきり隠れている物を吹き飛ばすとシオンが居ない。


男は次の物陰を手当たり次第に殴り続けてまわった。


壁が破壊され室内は散乱していた。


ノアは階段に近いところに立って見ていた。


シオンは瓦礫から出てくると鉄パイプを持っていた。


「それで戦う気か?」


男は笑い出した。

読んでいだたきありがとうございます!

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