氷の女王
シオンは目の前の男に集中することにした。
電気を避けるとまた距離を詰め顔を殴りつけた。
相手は倒れると起き上がろうとする。
しかしシオンは立ち塞がる。
「もう寝ててくれないか?」
思いっきり殴りつけると男は気絶した。
シオンはカエデを助けようとそちらを見た。
小さい男はつららを放ち続けていた。
しかしカエデは立ったまま微動だにしない。
「なぜ当たらない」
男は連続してつららを放つがカエデは無視するかのように立ち続ける。
しばらくすると男は膝をついた。
「能力の枯渇ね。 あなたはもう戦えない。 投降しなさい」
カエデが言うが男は立ち上がると1つの大きなつららをつくり始めた。
「それ以上すると能力が暴走するわよ」
大きな声で注意するが男には聞こえないみたいだ。
つららがいつしか大きな氷の塊になると男の意識は完全に途切れていた。
それでも氷の塊は飛んでくる。
カエデは両手を前に出すと氷の塊を受け止めた。
しかし左右からも氷の塊が飛んできてカエデに当たり、最後に空から氷の塊が何個も落ちてきて完全にカエデの姿は見えなくなった。
「カエデさん」
シオンが叫ぶと男はシオンに向かって跳んできた。
しかし男の体は凍りそのまま動けなくなった。
氷の塊の中から声が聞こえてきた。
「なぜ、私がモテないのか。 なぜ、私が氷の女王と呼ばれているのか。 なぜ、私に男が触れられないのか」
氷の塊が砕け散ると傷1つないカエデが現れた。
「カエデさん無事で良かったです」
シオンはカエデに声をかける。
「ありがと。 シオン君だけよ、私に優しくしてくれる男は」
と言い凍った男の元へ歩いてくる。
男の顔の部分だけの氷が無くなり男は怯えた表情でカエデを見た。
「何よ、あなたは氷の使い手なんでしょ? なら自分の力でどうにかしなさい」
カエデはニコリとすると男の顔を再び凍らせさてしまった。
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ふふふ




