見張り台
夜、外は暗く月の明かりもない。
シオンたちは喫茶店に着いた。
「ここは安全地帯だから」
カエデが教えてくれる。
「そうなんだ。 今日あ……」
そこからシオンの口は動かなくなった。
「なんでもないみたい」
ノアは言うとナオキ書き込まれた地図を広げた。
「ここが無法地帯になる。 普段はスラムと呼んでいる。 そしてスラムの中心にある昔の教会が奴らのアジトだと言われている」
「警察とかいないんですか?」
「あぁいない。 代わりに僕たちが取り締まる」
「この人数でですか?」
「他に行きたがる子はいないさ」
そう言うと肩を落とした。
「今回は相手をシオン君に知ってもらいたいからここの見張り台を攻めてみようかと思う。 何か発見があればいいんだがね」
そこは喫茶店からすぐ近くにある少し高めのビルであった。
「このビルは5階建てだから気をつけてくれよ。 今回は俺とクロの2人、そっちは3人と二手に分かれて探索する」
みんな頷く。
「裏口から俺とクロが入るから3人は表から入ってくれ。 こっちが先に動くから」
またみんな頷く。
「シオン君は無理しないでくれよ」
ナオキは言うとシオンの肩に手を置いた。
「はい、頑張ります」
その言葉を聞くとナオキはクロを連れて出て行った。
「3人の中でリーダーは私になります。 2人とも言うことを聞いてください」
カエデが言うとシオンは頷く。
「それでは行くよ」
その言葉を聞くと3人はスラムに向かって走り出した。
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