カエデ
シオンは学校探索と言わんばかりに歩き続けた。
すると1人の女の子を見つけた。
「すいません。 少し聞きたいことが……」
振り向いた女の子は少しキツイ顔をしていたがとても綺麗でショートヘアの茶髪からいい香りがした。
「何か……後ろにいるのはお姉様ですか?」
と言うとシオンの奥を覗き込む。
ノアは頷くとシオンを指差した。
「試験官をしているのですね……悔しい」
最後だけ聞き取れないくらい小さい声であった。
「喧嘩か? なら私が相手になるよ」
構えながら言う少女にシオンは戸惑う。
「あの、生徒会の人を探していまして……」
「へ? 生徒会? それが試験?」
「あ、はい。 取り敢えずは……」
「そうなの……」
そのまま何か考え込んだ。
「あの、何か聞いてはいけないこと僕聞きました?」
「いえ、そんなことないわ。 分かった教えてあげる、私は生徒会で残りは私に着いてこればいいよ」
「ありがとうございます」
シオンは女の子の手を取ると握りしめながら喜んだ。
「私は男が嫌いなの。 離して……」
「ごめんなさい」
シオンは慌てて手を離す。
女の子は下を向いてしまった。
「本当にごめんなさい」
シオンは頭を下げる。
「あなた名前は?」
「神野 シオンです。 よろしくお願いします」
「シオン君……私の名前は冬雪 楓、カエデと呼んで」
彼女の顔は見えないが名前を教えてくれたと言うことは許してくれたのだろうかなどとシオンは考えた。
「ついてきて……」
と小さな声で言うとカエデは早足で歩くのでシオンは慌てて付いて行く。
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