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帰り道
これで終わり
帰り道シオンはマリアの愚痴を聞きながら歩いていた。
あの後ノアについては一切触れなかった。
薄暗い路地を歩いていると前方からフードを被った2人組が現れた。
「お姉さん。 遊びませんか?」
にやけた口元だけが見せて男たちは言う。
「あら、私のことかしら? シオン君、私誘われているわよ。 どうする?」
マリアは言いながらシオンの肩をバシバシと叩いた。
どうにかしろと言うことなのか? とシオンは思いマリアの一歩前に出て構えてみた。
しかしまったく勝てそうになかった。
うしろで見ていたマリアは大きくため息を吐き出した。
「情けない」
と言いながらシオンの肩に手を置いた。
「シオサイ学園のシオンを倒したら遊んであ・げ・る」
と言うとマリアとシオンは消えた。
部屋の前に2人は現れた。
「名前も場所も教えたから大丈夫。 守ってねダーリン」
と最後だけ耳元で囁いた。
シオンは完全に思考が停止した。
マリアは楽しそうな顔をして帰っていった。
シオンが廊下に突っ立ていると扉が開いてノアが現れた。
シオンが固まっていたのでノアは少しビックリし、そっと扉を閉めた。
「私は何も見ていない。 もう寝よう……」
そうつぶやきノアはベッドにもぐりこんだ。
読んでいただきありがとうございます。
これで今日のぶんは終わりです。




