レンタル能力?
シオンは家に帰るとノアの部屋を訪ねる。
「はい……」
ノアが出てくる。
「ノアさん、能力を2つ使うにはどうしたらいいんですか?」
「え?」
「あの1つの能力を同時に使う方法は無いですか?」
「さぁ?」
「そんな……3日後までに使える様にしなくてはいけないんです」
「それなら……カエデに聞いたら?」
「カエデさん? わかりましたありがとうございます」
シオンは頭を下げると走った。
ノアは訳がわからないまま部屋に入る。
シオンは学園に行くとカエデを探す。
しかし誰に聞いても知らないと言われた。
これで最後だと思い歩いている生徒に声をかける。
「あの、カエデさんがどこにいるかわかりますか?」
「あ? あんな女探してる珍しいやつがいるのか?」
こちらに振り返ると男は固まった。
「どうしました?」
「どうしましたじゃねぇよ、忘れたとは言わせねぇからな」
男は時計を操作すると電話をかけたようだった。
「あの時の男を見つけたすぐに学園に戻ってこい」
電話を切ると男は構えた。
シオンより身長は高いし筋肉もついてる。
シオンはとっさに距離を取ると腰に手をやるがナイフがなかった。
「しまった」
シオンは言うと走って逃げる。
ナイフは家に置いてあった。
男は一定の距離を保ちながらシオンの後を追う。
学園から出るしかないとシオンは思い門まで走るが外にはすでに男の仲間が立っていた。
「逃げるなよ。 あの時の借りを返したいだけだよ」
シオンは囲まれる。
能力を使わなくてはとシオンは思い力を込めるが何も変わらない。
目の前に光が見える。
しゃがみこむとシオンの後ろに立っていた男が感電して倒れる。
シオンは正面の男に体ごと突っ込むと学園の外に走る。
しかし服を引っ張られたと思ったら元の位置に戻された。
「おいおい、俺たちから逃げようたってそうはいかねぇぜ。 今回はちゃんと能力使ってやるからよ」
男たちは余裕の笑みを浮かべている。
シオンの体は宙に浮き上がる。
目の前の男が体に電気を溜めているのが見えた。
シオンはジタバタするがまったく体は動かない。
男は両手を前に出すとシオンに狙いを定める。
シオンは全身に力をこめる。
体を電気が通り抜けるとシオンの意識はもうろうとしていた。
シオンの頭の中に声が聞こえてくる。
「助けてやろうか?」
「いらない」
「お前の肉体が死ぬのは困るからな。 力を貸してやるから能力使えよ」
「何が目的だ?」
「目的? お前が死なないことだな。 ほれ戻れ」
シオンはここで目がさめる。
更に目の前が光る。
シオンは目の前の電気が当たらないと確信した。
「拘束が外れる」
シオンが呟くと体が自由になり地面に降り立つ。
「相手の攻撃は効かない」
シオンは目の前の男に走りなぐりとばす。
更に振り返ると次々と殴り倒す。
最後の1人はシオンを見つけた男だった。
「お前に勝ち目はない。 さっさと消えろ」
すると男の目が虚になり頷くとどこかに歩いて行った。
シオンは服を叩くと学園を立ち去った。
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