7. 「3」と「7」
「3」と「7」が好きです。理由はありません。たぶん。
なにか理由というかきっかけはあったんだろうと思うんですけど、ずいぶん小さいころからこの数字が好きです。幼稚園の頃にはもう好きでしたね。
でも数字そのものはあまり好きじゃないんです。……う~ん。強い言葉を避けてしまいましたが、なんか違う。はっきり言ってしまいます。数字は嫌いです。ずらりと並んだ数字とか目を背けたくなります。
算数の教科書はもちろん、社会も結構数字だらけですよね。表とか年表とか。そんなページを開いただけでも拒絶反応で頭が痛い気がしてきます。よかった、学生じゃなくなって。って何年前の話だ。てか、何十年前の話だ! いや、そうじゃなくて、好きな数字の話だってば!
そうそう、「3」と「7」を好きになったきっかけを思い出しました。
小さい頃って友達に妙な質問されませんでした? 「どの季節が好き?」とか「何色が好き?」とか「何の数字が好き?」とか。
どうでもいいわっ! それを聞いてどうするわけでもないんですよね。あれってなに? なにを知りたいわけ? ……って当時から思っていました。でも心の声を口に出してはいけないってことくらいは知っていたので、適当に答えていましたけれど。
で、適当とはいえ、考えないと言葉は出てこないので、考えるわけですよ。え~? 私、何の数字が好きかなぁ? って。
でもね、考えたって、そんなもんないですよ。季節や色ならまだしも。
そうえいば、男子って「1」とか「7」が好きでしたね。あの偏りはなんだったんでしょうね。ナンバーワンとかラッキーセブンといことなんでしょうか?
あ、それでね、私は奇数が好きで。この感覚わかりますかねぇ?
「偶数」「奇数」この文字面からして奇数の方がスキッとしていません? 偶数はモッサリしていますよね。
え? おわかりにならない? では。
1,3,5,7,9
2,4,6,8,10
──どうです?
数字を並べても奇数がスキッとして、偶数がモッサリしていますよね? ね?
え~? わかんないんですかぁ? う~ん、じゃあもういいですよ。「私は」そう感じるんですっ!
それで「1,3,5,7,9」の中でも特に「3」と「7」って美しいですよね。スタイリッシュっていうか。「1」はなんかいかにも人気者って感じで鼻につくし、「5」は奇数の中でも偶数に近い印象があるし、「9」は重ったるいですし。消去法で「3」と「7」になったわけですけど、うん、悪くない。
でもですね、言われるわけですよ。
友「1から10のうちで好きな数字なに?」
私「3と7」
友「3って口裂け女が好きな数字なんだよね」
はぁ!? なんですかぁ、それぇ~~!!
だからみんな好きな数字で「3」を挙げなかったのか……。ってか、誰が口裂け女にヒアリングしたんだよ~? いや、それ以前に十個の数字の中から選ばせるんだから、そりゃあ誰かしらとかぶるでしょうが!──とは言えず。
友1「トーコちゃんね~、口裂け女と同じ数字が好きなんだよ~」
友2「え~。やだ~。こわ~い」
と、かなりどうでもいい疎外感を味わされました……。
……じゃなくて。
そんなわけで、なんとなく強制的に選ばされた印象の強い「好きな数字」なのですが、ワタクシ、一途な性格なもので、一度好きになったものはずっと好きなのです。というわけで、いまでも好きな数字は「3」と「7」。
ところでね、これ、「3」はさておき、「7」に結構縁がありまして。特に年月日としての「7」ですね。
節目節目でなにかと「7」に当たります。
私、一時期引っ越し魔で、毎年転居していたんです。それが全部7月。狙ったわけじゃないんです。二年経っていないから更新の時期とかも関係ないですしね。
で、結婚記念日も7月。一回目は7月7日。二回目は7月……ん? あれ? ってなりました? うん、気のせいですね! えっと、まあ、あれですわ、知っている人は知っていることなので、サラッと行っちゃいましょうね。は~い、次、次~。
あとね、初恋の人と初彼はまったく別の人なのですが、その二人の誕生日が同じ日だったというミラクルが。7のつく日。まあこれは7のことよりも365日もあるのに同じ日ってことの方がすごすぎなんですけどね。
ほかにも7のつく誕生日の人を好きになったりしました。年とか月とか日とかにね。
そんなこと、偶然っちゃあ偶然なのですが、好きな人に関係ある数字なもんだから、ますます「7」が好きになったりして。
一方でなかなか縁がないのが「3」。と思ったら……今気付いたけど、郵便番号7ケタのうち3つも3が入っていました。やったぁ。ちょっと嬉しくなりました。
けど元々は縁のあるなしとは関係なく好きな数字ということにしたわけですし。
今でもやっぱり「3」と「7」は涼しげで透明感があって凛としている印象です。で、「3」はかわいくて、「7」は美しいって感じ。なんかいいですよね~。
ね、みなさんもそう思うでしょう?