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33. ラブラブ夫婦とクールな娘…な設定

 前回に引き続き、設定萌えです。

 いや、ちがうな。「萌え~!」というより「尊い……!」って感じ。あ、いえ、すみません、適当に言いました。萌えも尊いも使い方よくわかってないです。


 まあ、タイトル通りですよ。いくつになっても恋人夫婦な両親の様子を気にも留めない娘。ちょっとね、具体例が思い浮かばないんですよ。基本的に家族ものフィクションって自ら手に取ることがないので。小説も映画もドラマも、家族愛を描いたものって琴線に触れないんですよねぇ。

 もちろん、苦手ってことじゃなくて、いいものはいいとちゃんと感じます。ただ触れる機会がない。

 というわけで具体例を示すことができません。だからきっと今回は短い話になると思います(ほんとか?)


 ラブラブ夫婦とクールな娘……な設定。

 具体例がなくても伝わるかなと思います。両親が仲良しなのはフィクションだろうが、よその家族だろうが微笑ましいですよね。ここで重要なのは、娘がクールだというところ。そりゃあね、家族全員が仲良しなのが一番ですよ。でも違うんだなぁ。


 娘がクールだと言っても、「いい年して恥ずかしいわね」なんて冷めた目で見ているって意味じゃないですよ? 「いつも仲良くていいですねぇ~」って生温かい目で見ているって意味ですよ?

 違い、わかります? わかりますよね? 親子みんなでいかにも仲良しというよりも、仲良しぷりが引き立つじゃないですか。

 さらに言うなら、息子じゃなくて娘というところも大事です。小生意気な感じがいいです。


 具体例が思い浮かばないのに、いったいどこでこんな好みができあがったのかよくわかりません。ただ、最近になってふと気付いたんですよ。あれ? 私、ラブラブ夫婦とクールな娘の設定が好きかもしれない、って。

 もしかしたら、フィクションの世界じゃなくて、単に憧れの家族像なのかもしれません。もう叶うことのない理想だと思うと、ちょっと寂しくなりますが……。


 思えば、幼いころもそんな家族像に憧れを抱いていました。両親を見ても、祖父母を見ても、ラブラブとは程遠い、むしろ憎しみ合っているような夫婦でしたからねぇ。子供がいるからかろうじて家族の形を維持できていたというか。子供の立場からすれば、勝手にかすがいにされていい迷惑というか、子供を理由にしないでよとかなり怒りが……はっ。いかん。毒をまき散らしそうになりました。パタパタパタ(両手で周囲を煽ぐ)……はい、毒は霧散しました。よけいなものを掘り起こしそうになりました。ふぅ~。あぶない、あぶない。


 さて。(なにごともなかったように)


 たまにね、いたんですよ。「うちの両親、すごく仲いいの」と言っている友達が。定期的に夫婦だけでデートするとか、お父さんがお母さんを大好きすぎるとか、お母さんと娘でお父さんの取り合いになるだとか。

 なんだそれ、ファンタジーか! メルヘンか! と思いましたね。美しい。美しすぎる。そんな世界がこの世にあるのか! 夢のようじゃありませんか!


 私はひとの親ではないので、親という立場だと考えも変わるかもしれませんが、子供のためというのなら、親が幸せであることが一番だと思うのですよ。(あ、大丈夫です、毒は吐きません。冷静です)


 フィクションでの描かれ方も含め、もっとも違うなと思うのは、子供のために離婚しない、という考え。いやいや、そこは「子供のために離婚しないという選択をしたい“自分”」でしょう、と。

 もちろん、世間体だとか経済的理由だとか、感情ではどうにも解決しないことがあるのはわかる。子供の養育費が一人では賄えないからとか、子供の世話が一人では難しいから、だったら、それを理由にするべきで。でもって、それは「子供のため」でなく「大人の都合」なわけで。子供がかわいそうだからって、違うよね。


 子供は親が好きなことをやっているのが幸せだと思います。仕事でも趣味でも。親に限らず、大人が楽しそうにしていれば、子供は大人になることに憧れることができますしね。

 私は十代のうちにたくさんのいい先生に出会ったおかげで、30も40も50も憧れの年齢でした(いや、まだ過去形にしちゃいかん!)。ことに女性は年齢を重ねることに抵抗のある人が多いようですが、私はかなり大人な年齢ですが、今でも歳を重ねるのは嬉しいし幸せなことだと感じます。


 おっと。今回も例外なく話がそれましたね。


 つまりは(強引に話を戻すための魔法の言葉)、一番身近な大人である両親が幸せだと子供は幸せな未来を描けると思うのですよ。


 でもって、そこで娘がクールなのは完全に私の好みですね。いやあ、でも、これ、絶対いいでしょ。


 私の理想形とはちょっと違うんですけどね、なかなか近い形の家族がいるんですよ。

 親戚なんですけどね。叔母(母の妹)と叔父とその娘。この家族がねぇ、私、子供のころから大好きで。


 叔母は一見おとなしい人なのですが、性格はかなりさっぱりしていて。一方、叔父は陽気で社交的で。娘は父親にの明るさと、どこからもらったのか結構考え方が潔癖。


 本人に言ったこともなければ、そんな素振りも見せたことがないのですが、私、この叔父のことが大好きで。子供のころから、こんなお父さんがほしかったと思ったものです。

 そのことを叔母や従妹に言うと、「ええ!? 全然よくないよ!」と本気で嫌そうな顔をして、悪口が止まらなくなります。お調子者だし、いつもヘラヘラしているし、ひとりでうるさいし……などなど。え、どれも最高なんですけど! むしろそんな文句を言ってみたい!


 傍から見ても叔父は家族のことが大好きで。

 従妹が赤ちゃんだったころは、帰宅すると「○○た~ん♡」と抱き寄せては泣かれ、叔母に叱られるという人。

 叔母は特に料理が得意というわけでもなく、どちらかというと好きではないらしいのですが、叔父はいつも叔母の料理の腕前を自慢します。それも自慢する相手は身内。祖母とかうちの母とか。聞かされた二人は「そんなわけない」と反論しますが、叔父は「いやいやいや、本当に上手なんですって。ほら、これも食べてみてくださいよ」てな感じ。

 叔母が呆れた口調で「それ、デパ地下で買ったお惣菜だから」と言えば、言い淀むどころか「いやあ、さすが買い物上手だね。おいしいものを見る目があるんだよ」とまだ褒める。

 もう周りは苦笑。私は爆笑。

 やっぱ最高だ、この叔父さん。


 さらに素敵なことに、この夫婦、互いに名前で呼び合っているんです。ふたりの間だけでなく、祖母や私に話すときも「うちのお父さんが」とか「うちのお母さんが」とは言わないで、名前なんですよ。(ちなみに従妹は両親のことを「おとう」「おかあ」と呼びます。日本昔話か)


 叔母は叔父のことを本当に嫌だと思う面が多々あるようで、結構本気の愚痴も聞かされるのですが、「でもいてよかったと思うことも多いでしょ?」というと素直に頷きます。

 しかも愚痴のひとつが「隙あらば触ろうとする」って、のろけかよ。てか、叔父さん、かわいすぎる。きっと調理中にちょっかい出そうとして叱られてシュンとしたりしているんだろうな。


 その上、休日に従妹とふたりで会った際に「今日、叔父さんと叔母さんは?」と訊くと、「家出るときはなんか二人でマリオカートやって盛り上がってた」とのこと。「仲いいね」と言うと「う~ん。まあ、そうなんじゃない?」と、ものすごく興味なさそうな返事。

 いい。すごくいい。従妹の態度も含めてすごくいい。



 子供のころに憧れていた家族像。今でも好き。


 で、最近になってふと気付いたんですよ。最近って、ほんの数日前ね。


 ずっと子供の立場でこんな両親のいる家庭に憧れていたけど、考えてみたらこの「家族の形」が好きなわけで、この「両親の形」だけが好きなわけじゃないんですよね。ということは、自分が母親の立場で実現することも可能だったんだな、って。ものすごく今さら感。


 でももちろん、自分のことである必要もなくて。よその家族でも、フィクションでも、こういう家族は尊い。


 ずっと好きだったはずなのに、ずっと無自覚だった「ラブラブ夫婦とクールな娘」設定好きに気付いたのでした。




(あれ? 書き終えてみればたいして短くもないな……)


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