27. 洗い物
洗い物が好きです。食洗機になんの魅力も感じたことがなく、むしろ欲しくないと思う程度には洗い物が好きです。
家事全般を好きな方だとは思うのですが、中でも好みはありまして。掃除・洗濯・洗い物は上位に来ます。ちなみに下位にはアイロンがけと料理。でも、ちょっとめんどくさいな~という程度で、苦になるほどではありません。
あ、今ね、「料理」と「調理」の違いってなんとなくしかわかってないな~と思って、軽く調べてみたのですが、やっぱりなんとなく感覚的にしかわかりませんでした。なので説明はできませんが、家事としては「料理」でいいのかなと。
というわけで、食事を作る行為をここでは「料理」と呼びます。
でね、料理をそれほど好きではない主な理由は刃物が苦手ってことが大きいんだと思うんですよ。
刃物が苦手なのは子供のころからなので、さすがに今はハサミくらいならほとんど抵抗なく使えるようになりました。それでもカッターやナイフなど刃が露出している形状のものは膝と肘がゾワゾワします。
ゾワゾワするのってなんで膝と肘なんでしょうね? あ、えっと、念のためお聞きしますが、みなさんもゾワゾワは膝と肘ですよね? ね?(一抹の不安が……)
刃物で代表的なものが包丁ですね。持っているときはまだいいのですが、置けないんです。一つ食材を切って、ひとまずまな板の上に置く、とかいうのが怖くて。いちいち洗って拭いて収納してから次の動作に入ります。たとえそれが野菜をちょっと洗うだけの間でも。で、またすぐに包丁を取り出して次の物を切る。
なんだこれ、めんどくさっ!
自分でもそう思うのですが、恐怖心には勝てません。
ところで、あの、包丁をしまうところってなんという名称なのでしょうか? シンク下の扉の内側にある、ほら、あれ。包丁挿し? う~ん、しっくりこない……。
まあ、そんな感じもあって、料理そのものへの興味も持てないのですが、かといって苦になるほどではないので、人並みにはやっていると思います。料理が出来上がったころには調理器具はすべて洗い終わっている状態です、といえば、こいつそれなりの手際でやってはいるんだなと、おわかりいただけるかと思います。
でも先ほどもお話しした通り、料理自体は楽しいわけでもないのです。理想はですね、誰かが作ってくれて、それをひたすら片付けていくのが望ましいです。ああ、いいなあ、そういうの。助手みたいで。作る人が作ることに集中できるようにサポートするのって楽しそう。
うん、そうそう、私ね、補佐のポジションが好きなんだと思います。役職とかでも「副」とかが落ち着きます。秘書の仕事をやっていたことがありますが、我ながら向いていた気がしますもん。
はっ。そうじゃなくて。洗い物の話、どこいった? 毎回凝りもせずに話がずれていってすみません。
え、ええ。通常運行ですね!
今年もこんな感じで参りますのでよろしくお願いします。(突然の新年のあいさつ)
で、洗い物。
無心にお鍋を磨くのがストレス解消になるという方がいらっしゃいますが、それはちょっとわかりかねます。だって疲れるし飽きるんだもん。となると、食器洗いというよりは、水遊びが好きということなのかもしれません。
洗い物と言えば、食器だけではありませんよね。
洗濯も好きですが、基本的には洗濯機が代行してくれるので堂々と好きだと宣言するのは抵抗があります。食器と違って洗濯物は量も多いので、手洗いというわけにもいかず、さすがにこちらは洗濯機のお世話になっています。
けれども思えば子供のころはよくハンカチを洗っていました。2、3歳の頃でしょうか。ハイジのプリントされたエプロンと三角巾をつけて、洗面器に水を張り、ハンカチを石鹸でジャブジャブと。
そういえばお風呂掃除も好きですね。やっぱり洗い物≒水遊びなのかも。
前世はアライグマだったのかも。あ、いや、たぶん違うけど。っていうか、アライグマのあれ、水遊びじゃないし。ん? 遊びじゃない……よね??
ところでね、久しぶりに「≒」なんて記号を使ったから、念のため使い方を調べてみたんですよ。そしたらね、使い方(意味)は合っていたのですが、ほえ!?と思うことがありまして。
まずね、これ、「ニアリーイコール」って言うんですね。私はずっと「ニアイコール」だと思っていましたよ……。
それと、「≒」って日本と少数地域だけなんですってね。国際規格では「≈」(波線二本)だそうな。そんなん、使ったことないよ。
あ、うん、脱線は気にしないで! だいじょうぶ、通常運行ですよ~。(ついに開き直った!)
しかし、なんでしょうね、あの洗い物の楽しさって。掃除にも勝るすっきり感ですよ! 水ってもっとも清潔なんじゃないかと思っていて。あ、具体的にどこがどうっていうんじゃないんですが、イメージで。洗うのって一番きれいになる気がしませんか? なんでも洗いたくなってしまいます。
それでというわけでもないのですが、私のスマホ、洗えるんですよ。ハンドソープで洗えるってやつなんです。数年使っています。生活防水ってだけじゃなくて洗える(しかもハンドソープで!)という点がもっとも気に入っています。
私は入浴中に小説のアイデアをよく思いつくので(しかも上がると忘れている。脳内まで洗い流されてしまうというね)、筆記用具代わりにスマホを持ち込むのですが、そのときにボディソープで洗っています。見た目は変わりませんが、すっきり気分。
あれ? そういえばボディソープってハンドソープじゃないじゃん。だ、大丈夫だよね?
水遊びといえば、流れるプールがとっても好きです。でも、プールどころか長いこと水着を着ていません。若かりし頃お付き合いした彼が、水着なんて裸同然の格好はけしからん!という人だったので、それ以来かれこれ……(しばらくお待ちください。指折り数えてショックを受けています)……そういえば、「しばらくお待ちください」って、昔のテレビだと時々ありましたよね。テレビ局内の問題だったのか、電波の問題だったのか……って、ブラウン管どころかリモコンもない時代の話ですが。そんでもって、ブラウン管テレビの上って、なぜか必ず飾り棚として使われていましたよね。別になにも置かなくたっていいのに、どこかのお土産の置物とか千代紙や煙草の空き箱で作った小物入れや唐傘の置物とか。なんとも不思議な文化でしたねぇ……。
……って、話が迷子! そう、だって私は方向音痴! ってか、そもそも「水遊びといえば」という出だしが間違っているし! 洗い物の話は席を外しておりますので、本日はこれにて。
改めまして、本年もよろしくお願い申し上げます。




