エルフィナに膝枕されたままスキル調べてみた。
とうとう異世界きました〜!
頭の下に柔らかい感触がある。そんな事を思いながら俺は目を開けた。
目の前には幼女の顔があった。
綺麗な銀髪が少し顔にかかっていてくすぐったい、そんなことを思いながら俺はいまどのような体制なのかを理解した。うん最初会ったときより悪化して膝枕になってるな。16歳の青年が美幼女な天使に膝枕されているのだ。そして何故か両手で起き上がらないように固定されている。そして宝石のような紅眼に見つめられていた。
「結城やっと起きた〜」
「ああ、おはよう?」
「おはよー」
エルフィナはおれの頭は膝に固定したまま、言った。
とりやえず起き上がろうとするもまた押さえつけられた。
「とりやえず腕どけてくれないかね。」
「嫌だよ〜結城はしばらく膝枕なの〜」
などと満面の笑みで言われては無理にどけろとも言いづらい。
「はあ〜、まあいいやとりやえず鑑定でスキル効果でも調べてみるかなあ。」
エルフィナのしたいようにしたまま結城は鑑定を使い自分のステータスのスキルと特殊能力、称号を鑑定してみた。
・神谷流古武術 ランク不明
200年前より神谷家のものに受け継がれてきた武術、神谷家の中でも長男には全ての技術を伝えるために過酷な鍛錬を強いる。
神谷結城は歴代でも最高峰の素質を持ち、16歳にして小太刀術及び柔術においては、完成形に至っている。 小太刀術に限り秘奥義も使用可能。
・全魔法使用可能適性 ランク不明
通常人間ならば3系統の魔法しかつかえないが、その上限を解放し尚且つどんな魔法でも存在を知っていれば、鍛練次第で習得可能となる。主神からのプレゼントとして手に入れたスキル。
・異世界言語理解 ランク不明
こちらの世界にわたるに当たって、主神が気を利かせて付けてくれたスキル。アルカルトにおいて全ての言語を理解する事ができる。ただし一部理解不能言語あり。
・鑑定 ランクS
主神によるプレゼントでもらったスキルのためランクがSとなり選択した対象の全てを見る事が出来るようになったスキル。なお集中すれば細かなところまで検索可能。
・念話 ランクS
思い浮かべた相手の脳にパスを繋げ直接語りかける事ができ、その相手もパスが繋がっている限り会話ができるスキル。主神によるプレゼントとして貰ったもの。魔法の念話と違い、距離に制限はなく精神力も消費しない。
・幼女マスター
幼女の扱いをマスターしたものに贈られる特殊能力。LUKを除くステータスが10%増加する。さらに幼女に懐かれやすくなる。
・身体能力上昇
主神によるプレゼントとしてもらった能力。ステータス上昇値に補正がかかる。レベル1の時は初期ステータスの向上、レベルアップ時に上昇するステータス量アップ。
・主神の加護
主神による加護。LUKを除くステータスが30%上昇する。さらに神殿に一定回数いくと、信仰がたまり念話ができるようになる。
・幼女天使エルフィナの夫
幼女天使エルフィナに夫として認識されたものへ贈られる称号。LUKを除くステータス+10%さらにエルフィナが半径1キロ以内にいるとき、エルフィナのLUKを除くステータス+30%となる。
・幼女天使エルフィナに愛されしもの
幼女天使エルフィナが初めて愛という感情を感じた相手に贈られる称号。LUKを除くステータス+10%。さらにエルフィナが半径1キロ以内にいるとき、エルフィナのLUKを除くステータス+20%となる。
・幼女愛され体質
初めての彼女が幼女だったものに稀に贈られる称号。幼女に懐かれやすくなる。更にキスをする事によりマーキングを付け、マーキングのついた幼女一人につきLUKを除くステータス+10%が付く。
・マーキングリスト
エルフィナ
〜現在1名10%ステータスアップ〜
なにやらおかしいよね。うん、まず幼女系が多すぎる気がするな。原因は半分以上こいつだろうなあ...でも何故か幼女系スキル高性能だよな...エルフィナの名前入りスキルなんかエルフィナ無双できるんじゃないのかこれ...
そんな事を思いながらおれは、未だおれの頭を固定して膝枕しているエルフィナを見た。
「どうしたのー?」
見られている事に気づいたエルフィナが聞いてきたので、
「エルフィナのせいで不名誉な称号がたくさんあったんだよ...はあ、まあそれはともかくこれからどうしようか。」
と返した。
「ここは森の奥の洞窟だからねー、たしか町はここからあっちに2日歩けばあるはずだよー?」
さすがは元天使というべきか、ここらへんの地理は頭にはいっているようだ。
「ならとりやえず町を目指して行こうか。」
そう言いながら俺はエルフィナの手を握り膝枕状態を脱して立ち上がった。それにエルフィナはすこしムスッとしていたが、頭を撫でてやるとすぐに機嫌を直した。チョロいこだ。
そして二人は洞窟をでて町の方角へと歩き始めた。エルフィナが服の裾を握ってついてきてたので、そっと手を握ってあげるととても上機嫌に歩き始めた。
「ふふーん、ふふふふーん」
エルフィナのよくわからないリズムの鼻歌を聞きながら二人は町に向かった。
次回魔物との戦闘!そして町へ〜