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君に恋をして・・・  作者: なかすけ
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プロローグ

今日から僕は高校1年。

真新しい制服に身をまとい、まだ型崩れをしていないピカピカのカバンを背負い、校門をくぐった。

今日は始業式なので制服だがこの大宮東高校は制服はあるもの、行事や式などのとき以外は服装は自由でジャージなどで授業を受ける生徒も少なくない。たいていの生徒は制服を多少着崩して学校生活を送っている。自由なので携帯電話の持ち込みもOKで授業中以外なら携帯を触っていても何も言われない。

このような自由な高校なので県の中で最もレベルが高く、遠くても時間をかけて通いたいという生徒も大勢いて、倍率も2倍と非常に高い。

しかし、決してこの高校は僕が行きたかったわけではない。

僕の父親が勝手に決めたものだ。本音を言うと他に行きたい高校はあったが、自分の希望は一切言わなかったし、希望を聞かれもしなかった。むしろそっちのほうが親と討論などとややこしいことにならなくていい。

僕の父親は地方議会議員をしていてとても厳しい。

高校に入ってやっと携帯を買ってもらえたものの、中学では周りはほとんど持っているのに一人携帯なしで肩身の狭い思いをした。その上彼女ができたといっただけで殴り飛ばされた。将来見合いで結婚させるつもりでそれも全て選挙で多くの票を得るためだ。家では最低限の会話しかしないし必ず敬語で会話をする。会話をするときというと勉強のことくらいだ。高校や将来の夢も僕の夢ではなく父の夢。それも全て父が自分の「理想の息子」を僕に押し付けてくるからだ、。

小学生の頃は友達がお父さんとキャッチボールしたり仲良く話したりしている光景が羨ましくて仕方なかった。母親が僕を生んだ直後に亡くなってそれ以来息子である僕を男手ひとつでここまで育て上げてくれた父には感謝してもしきれない。しかし、それでも自由、傲慢でなく両親、そしてなにより温かい家庭は羨ましかった。でも、それは自分では変えられないことという現実を見るたびに何回も涙をながした。


中学2年の時に僕は初恋をした。

しかし、父親にバレてしまい別れることを余儀なくされた。

それ以外にも家の厳格な方針がイヤでイヤでついに家族が嫌いになった。

そして中学3年の春ついに僕の身体に異常が起きた。

自分の心が傲慢な家庭を拒否してしまい。ついに二つの人格に分かれてしまった

一つはごく普通の高校生で明るいいつもの人格である。

二つ目は家の中や父の前だけで見せる父の「理想の息子」である。これは家に入った瞬間に入れ替わり、父の「理想の息子」に当てはまらない記憶は全て忘れてしまう。


しかし、高校三年間で僕はかわった

そう、あの出会いによって・・・





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