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元ひきこもり女神の転生譚  作者: 日下みる
8/43

~夢って深層心理と関係あるって本当ですか?~

語り手が主人公に戻りました。

ただいま、俺の部屋で、どんな夢を見たか護に説明中!

奈々はお茶取りに行ってるから、暫くは戻ってこない。

そのウチに話しておかねばならないことが!

「すんげえ変な夢でさー!」

「ほぅ」

「俺が女になっててさぁ。髪とか銀色なんだよ。

 しかも、奈々よりデカかっぐはっ!」

いだっ!本?!どっから本!?

「奈々?!」

「あら、ごめんなさい。手が滑ったわ。」

「両手を紅茶乗せたお盆で埋まってるのに、どう手が滑ったら本が俺の顔に飛んで来るんだ?!」

「世の中には、解明されていない不思議な現象はいくらでもあるものよ。」

「そうゆう問題?!つか、戻ってくんの早!」

取りに行ったばっかだぞ?!

「おば様が、アンタが起きた声を聞いた時に準備を始めてくれてたそうよ。」

な、なるほど…。それなら納得。


「んで?銀髪の奈々よりスタイルがいい女になってただけか?」


あ。そーだった。


「後で殴る…」

奈々の呟きは無視しよう。

俺には止められない。


「なんか、ハーデスって名乗る残念なイケメンと、

 タナトスって名乗る変なイケメンがいた!」

すんげえ変な奴等だったなー。

マンガとかに出てくるハーデスとイメージ違いすぎてビックリしたぜ。


「「・・・・・・・。」」


あ。二人とも絶句してる。

そりゃそうだよなー。

すんげえ変だもんな。でも夢だし。


「そ、それで?」

「へ?えーと。ハーデスがセクハラ悪代官だった。」


「「・・・・・・はぁ。」」


あれ?何で二人して溜め息?

俺の見た夢に呆れてんのか?

そりゃ、俺も呆れるけど…はっ!

「別に俺の願望とかじゃないからな!!女になりたいとか、

 イケメンにセクハラされたいとか思ってねーからな!!?」

そんな勘違いだけは辞めてくれ!!

俺は断じて望んでない!

でも、夢って深層?願望の表れ?とか言うし…

もしかして俺にそんな趣味が??!

いやいやいやいや。断じてない!!


「ちーがーうー!!!」


「思ってないから安心しろ。」


護…!!心の友よ!!さすが親友!!


「そうね。そんな願望持たないでも女物着れば叶えられる顔してるんだから、

 わざわざ夢にまで見ないでしょうね。」


奈々…?それは俺が女顔と言いたいのか!?


「お望みなら、美少女に仕立て上げてあげるわよ?」

「いらん!!」

「それで?それだけか?」

「へ?」

異様に護の食い付きいいなー。めっずらしい。

「うーん、と。なんか、俺がペルなんとかって名前で、

 ハーデスの嫁さんとか言ってた。」

「ほぅ。」

「あら。それでセクハラ、ね。」

「なんもされてないからな!!つかさ、ハーデスって嫁さんいたっけ?

 俺が読んだ事あるマンガで嫁さんいるのゼウスくらいなんだけど。」

俺が知らないのに、夢でそんな設定になるか?

だから知らない名前の女が嫁さんで、それが俺?

意味わからん。

「お前は神話を読んだ事ないだろう。」

まぁ、そーだけど。

精々、ヘラクレスがメデューサと戦ったーくらいだけど。

「ある程度詳しい話が載ってる本にはちゃんといるわよ。

 ペルセポネーって女神が。」

「あ。そんな感じの名前だった。」

「それで?他には?」

「ん?それで終わりだけど?」

他は風呂がどーとか、寝間着がどーとかだったし。

「はぁ………。」

「お互い、身内に苦労するわね。」

「まったくだ…」


二人して、なんなんだ?

あんまり溜め息つくと、幸せ逃げるぞ?


禁句なんです。

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