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元ひきこもり女神の転生譚  作者: 日下みる
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~目が覚めたら~

語り手が珍しくキャラ視点じゃないので、ご注意ください。

姫森家の一人息子の部屋。

部屋の主が先程から寝言で唸っています。


「うぅ~ん…やめ……うぅ…」


それを見守る者、二名。

「魘されてるわね。」

「そうだな。」


心配するとか起こすとかしてあげてください…。


「うぅ…ぎゃー!」

「うるさい。さっさと起きなさい。」

ボカッ!

「いてぇ!……あれ?」

お目覚めのようです。


「………見慣れた天井…」


「馬鹿な事言ってんじゃないわよ。」


ゴッ!


「いたっ!さっきから痛い!ボカスカ殴るな!馬鹿になったらどーすんだ!?」

「それ以上は馬鹿になりようがないから安心しなさい。」

「もっとひでぇ!!」


これは、第三者が止めないと、精神的にも肉体的にもフルボッコされそう。

勝者は火を見るよりも明らか。


「…はぁ…お前等、その辺にしておけ。奈々、殴りすぎだ。」

「護…!!マトモな味方はお前だけだ!!

でも、もうちょい早く止めてくれてもよくね?」

「起き抜けに漫才を始めるとは思ってなかったからな。」


「「漫才じゃない」」


今日も姫トリオは仲良しです。


「んで?お前等、何で俺の部屋にいんの?デートなら他所でやれよ」


「「有りえない」」


苦虫を噛み殺しているような顔の護君。

「死んでもごめんだ。」


冷笑を浮かべながらも虫唾が走るのを我慢してるような奈々さん。いや、奈々様。

「あら?それはこっちの台詞よ。あんたを殺してでも拒否するわね。」


ゴゴゴゴゴ…


決戦の火蓋がひらかれようとしている!!

まるで背後にスタンドが見えるような迫力です。

焚き付けた本人は、というと…


「(二人とも仲良いなー。二人とも素直じゃないしなぁ。)」


本気で嫌がってるのを、照れてるのかなーと思ってるみたいです。

男女の機微にはまだまだ疎い高校生ですしね。

君が鈍い所為で語り手に駆り出されたので、代わってください。


「デートじゃないならなんでいるんだ?」

「まず、百万歩譲ったとしても、

なんでデートでアンタの部屋にいるって考えるのか私には一欠片も理解出来ないわ。」

まったくです。

それにしても奈々さん、めちゃめちゃ譲りましたね。

「お前の部屋に集まるなんざ、今更だろう。」

「あ。それもそうか。お前等、俺ん家の合い鍵持ってるもんな。」

「んで?変な夢でも見たか?魘されていたが。」

「そうそう!すっげえ変な夢見た!!」

「……おば様にお茶貰ってくるわ。」


長い話になりそう、というのもありますが、いつもの流れです。

お茶を貰いに行くのは奈々さんの担当です。

大地君だと階段で転びそうですしね。


漫才ばかりで話が進みません・・・。

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