表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
思惑  作者: 山本正純
第一章 調査
5/60

新人

 午前十時公安調査庁長官室で木原と神津は浅野公安調査庁長官と会った。彼女の隣にはポニーテールの女性がいる。

「浅野さん。そちらの女性は誰でしょう」

「遠藤アリスさん。私の新しい秘書よ」


 アリスは二人の刑事に自己紹介する。

「はじめまして。この前はお兄様がお世話になりまして」

 二人は首を傾げる。浅野は補足をした。

「遠藤アリスは遠藤昴の妹よ」

 

 遠藤昴は政界を揺るがしたあの事件で二人が逮捕した男だ。アリスは木原と握手する。

「あなたたちを恨んではいませんよ。お兄様は優しい人ですから。その優しさが原因で逮捕されるとは思いませんでしたが」

 アリスはその後神津とも握手した。そして浅野は一枚の写真を二人に見せる。

「この女性に見覚えありますか」

 その写真を見て二人は驚く。写真に写っていた女性は青い水筒連続殺人事件の被害者が持っていた写真に写っている女性と同じだったのだ。

「今捜査している事件の重要参考人であり容疑者である女性です。では逆に質問します。あなたとその女性との関係は」

「幼馴染の妹さんなのよ」

 やっと重要参考人の知り合いに会えたと木原たちは喜んだ。

「その女性に会わせていただけますか」

 神津の質問に対して浅野は首を横に振る。

「その女性。高見明日奈は一週間前に亡くなっているのよ」


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ