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思惑  作者: 山本正純
第二章 交錯
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窃盗

 捜査をしたいと思ったのも束の間報告書を書くよう言われ疲れが倍増した。明日には捜査に加わることが出来るだろうと考えつつ二人は報告書を仕上げる。


 報告書が仕上がったのは午後九時のことだった。ようやく家に帰れると木原たちは思った。帰ろうとしたその時二人の前に八雲警部が現れた。彼は今喜田参事官に直談判している。なぜここにいると思い立ち止った。八雲は木原たちを見つけて睨みつける。

「証拠品のUSBメモリーを返せ。それは誘拐犯の要求の品。誘拐犯にとって都合の悪いことが書いてあるに違いない。今返したら目を瞑るが返さないと言えば窃盗罪で現行犯逮捕する」

「そのUSBメモリーですが解析に成功しました。取引をしませんか。東京で発生した殺人事件の容疑者は島根県にいます。つまり警視庁が追っている事件と島根県で発生した事件には因果関係があります。そこで島根県に捜査本部を設置したいのです。どうですか。USBメモリーを渡す見返りに島根県に捜査本部を設置するよう島根県警上層部を説得するというのは」

「いいだろう。詳しく話を聞かせてくれ」

 近くにいた喜田参事官は取引に頷いた。

「千間刑事部長からは私から説明しておきます」


なぜ八雲警部は上京したのだろう。電話をすればすぐなのに。

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