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思惑  作者: 山本正純
第二章 交錯
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関係 後編

 神津は手を挙げる。

「その彼女というのは高見忍ではないか」

「はい。その人です」


 次に大野は日野夏美について報告する。

「日野夏美さんは坂井好美さんという女性とよく電話をしていました。彼女をよく知る人物から聞いた話ですが坂井さんと日野さんは大学の同級生でお茶会をしながら相談をしていたそうです」


 最後に相生すみれについて報告した。

「相生すみれさんは一年前新庄治さんと離婚しました。相生すみれさんと彼の間には娘がいて、二年前心臓病で亡くなったそうです。その病院が甲斐大輝さんと高見忍さんが勤務している病院でした」


 二人は大野の報告を聞き木原と神津は確信した。

「大野警部補の報告で出て来た名前。甲斐遼太郎。新庄治。坂井好美。高見忍。鄭勘介。

この五人は全員島根県で発生した誘拐事件の容疑者です」

「これで分かった。島根県で発生した日御碕自殺事件を発端とした幾つかの事件には因果関係があるということが。そして犯人はこの五人の中にいる」


 捜査会議が終わり一時間後捜査一課三係に北条が現れた。

「USBメモリーの解析が終わりました」

北条はパソコンを立ち上げる。USBメモリーを接続するとファイルが表示された。

「中身は社会を考える会のチャットの記録です。このチャットに参加しているのは六人の男女。今サイバー犯罪対策課に頼んでこのチャットに参加した人物を探しています。それともう一つ写真のファイルがありました」

北条はファイルをクリックする。すると一枚の写真が表示された。その写真は三人の被害者と高見明日奈。平山小五郎と白髪に眼鏡の初老の男性の六人が写った写真だった。

「遠藤アリスが見た写真はこの写真かもしれないな。大野。警察病院に行き遠藤アリスに確認してこい」

「はい」

合田は木原と神津に指示を出す。

「お前らは報告書を書け」


容疑者が確定しました。まだ何人か隠れているかもしれませんが。

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