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思惑  作者: 山本正純
第二章 交錯
40/60

臨場

 正午高見家に島根県警の八雲が現れた。八雲は真っ先に木原と神津を見つけ怒鳴る。

「これは島根県警の事件だ。警視庁は黙って見ていろ」

 

 八雲は高見四郎と忍に状況を説明する。

「先ほども電話しましたが平山小五郎が自宅で殺されました。平山はあなたたちと電話した直後に殺されています。凶器は果物ナイフです。その時のあなた方のアリバイを聞きたい」

「このリビングにいたよ。証人は警視庁の刑事さんだ」

「そうよ。あの時誘拐犯に七海が誘拐されたので電話をこの部屋で待っていたのよ。私たちを疑うのは止めたほうがいい」

 八雲はさらに質問する。

「それで誘拐犯が電話してきた時間は」

「午前十一時と午前十分です」

 

 木原は四郎より先に答えた。八雲は木原の頬を見る。

「あんたに聞いてはいない」

「神津さん。行きましょう」

 

 気まずい雰囲気に耐えられなくなり二人は高見家を後にする。その後四郎と忍は頷く。そして八雲はある事実を伝える。

「平山小五郎は誘拐犯の一人ということでしょう。殺害現場から小学生くらいの女の子は発見されなかったことから考えると誘拐犯は最低でももう一人いることになる」

 八雲は部下に指示する。

「逆探知機械を持ってきてください」

 しかし四郎は八雲の指示を否定した。

「もう逆探知する必要はないでしょう。要求は既に伝えられた。もう誘拐犯が電話する必要はありません。後は日御碕神社にこのUSBメモリーを持っていくだけです」

 八雲は再び指示を出す。

「日御碕神社に捜査員を張り込ませる」


日御碕好きだな。他にも観光地があっただろうに。

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