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思惑  作者: 山本正純
第二章 交錯
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歓迎 前編

 木原と神津が気になることを語り合ったその時また高見家の電話が鳴った。

「誘拐犯からの電話かもしれません」

 四郎は木原の呼びかけに応じ受話器を持つ。

「もしもし」

「えっ。それはどういうことですか」

 

 電話は切れた。四郎は電話の内容を報告する。

「平山小五郎が殺された。平山は午前十一時と午前十一時十分この家に電話したらしい。正午頃島根県警が来る」

 この言葉が意味していることはただ一つ。

「そういうことですか。逆探知大歓迎の意味は簡単でした。逆探知したとしても被害者高見七海がいる場所は特定されない。特定されるのは電話を掛けて来た場所です。もっとも平山小五郎を殺した犯人と誘拐犯が同一人物なのかは不明です」

 神津は推理を続ける。

「つまり誘拐犯は二人以上いた。そして誘拐犯は今後高見家に電話することはないでしょう。容疑者は高見家に関係している人物という推理も当てになりません」

 忍は神津の推理を否定する。

「そんなことはありません。だっておかしいではありませんか。七海は心臓病を患っているにも関わらず誘拐されています。薬の効果が切れるのは二十四時間。最後に七海が薬を飲んだのは昨日の午前十一時。その時間に学校の担任の先生に薬を飲ませるよう言っています」



なんというモンスターペアレント。

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