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思惑  作者: 山本正純
第二章 交錯
33/60

交番

 翌日の早朝。木原と神津は高見家に向かった。だが彼らは道に迷っている。すると右側に交番が見えた。現職の刑事が交番勤務のおまわりさんに道を聞くというのは不自然な感じがする。普通はこのように考える。しかしこれは自然な形で新庄治に接触するための作戦だ。交番の中には新庄治がいる。

 

「すみません。警視庁の木原と申します。高見明日奈さんの家はどちらでしょう」

「警視庁の刑事がなぜ高見さんの家に。事件の捜査ですか。あの事件なら島根県警は自殺として処理しましたよ」

「ここだけの話。青い水筒殺人事件と高見明日奈さんの自殺には因果関係があります。私たちはそれを調べているのです」

 

 神津は一応三人の男女の写真を見せる。

「この三人に見覚えは」

 

 新庄は男の写真を指差す。

「この男をどこかで見た気がします。たしかあなたたちのように高見さんの家を聞きましたよ。名前は分かりませんが」

 

 木原は質問する。

「それはいつの話でしょう」

「三か月前だったかな」

「それともう一つ。あなたは高見明日奈さんが自殺した現場に立ち会っていますね。なぜあなたはあの日日御碕にいたのでしょう」

「それは日御碕に凶悪犯が逃げ込んだというタレこみがあったので張り込んでいただけですよ。ガセネタでしたが」


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