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思惑  作者: 山本正純
第二章 交錯
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蕎麦 後編

「あなただけのせいではありません。高見明日奈さんは浅野さんに助けを求めていました。彼女はあなただけに助けを求めていなかったのですよ。浅野さんもあなたと同じように後悔していました」


 慰めになっていないかもしれないが、坂井は前を見るようになった。神津は三人の男女の写真を坂井に見せる。

「ここからが本題。この三人の男女に見覚えはありますか」

「誰でしょう」

「ここだけの話。この三人が高見明日奈さんと関係しているそうです。この三人の誰かが高見さんの家を訪問しませんでしたか」


 坂井は思い出す。

「たしか三か月前だったかな。この女性が高見さんの家を訪問していました」

 坂井は日野夏美の写真を指差す。そして酒井は聞き返す。

「それでこの三人と高見さんの関係は何なのでしょう。あなたたちは高見明日奈さんが自殺した事件を調べているのではないですか」

「実はこの三人が殺されました。わたしたちは連続殺人事件と高見明日奈さんの自殺に因果関係があると思い調べているのです」


 そう言うと坂井は納得した。木原は時計を見る。現在の時間は午後十二時五十分。

「神津さん。そろそろ行きましょう」

「そうだな。坂井さん。ありがとうございました」


次回は島根県警に行きます。

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