表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
思惑  作者: 山本正純
第二章 交錯
28/60

蕎麦 前編

 二人は女性の意見を賛成した。歩きながら神津は女性に質問する。

「あなたの名前は」

「坂井好美。それと実名で書かないでくださいね。ルポライターさん」

 

 坂井は二人をルポライターだと思った。それくらいの勘違いくらいはいいだろうと判断して二人は訂正しなかった。


 二人は坂井好美と蕎麦を食べた。蕎麦は凄く美味しかった。木原が美味しいですねと感想を述べると坂井は大粒の涙をこぼす。

「高見明日奈さんとこの蕎麦屋で相談に乗りました。解決策を提案してあの問題から彼女を解放したと思っていたのに、彼女は自殺してしまった。何も出来なかった」


 彼女の嘆く声を聞き二人は浅野公安調査庁長官のことを思い出す。彼女も何も出来なかった。何か出来たかもしれないが時間がそれを許さなかった。坂井も同じではないだろうか。時間があれば自殺を阻止できたかもしれないという後悔。


 だが時間のせいにしてはいけないと思う。自殺をすれば周りにいる人たちに後悔を与えることになる。その後悔は暗い心の闇となるだろう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ