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思惑  作者: 山本正純
第二章 交錯
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灯台 後編

 女は笑う。

「まさか昔の職業まで推理で当てられるとは思いませんでしたよ。昔私が船乗員だった頃沈没事故がありました。その日から海で人が死んだと聞いた時必ず花束を海に投げ込むことにしています。この陸地は人の帰るべき場所。あの灯台は魂が帰るべき場所を示す道標ですから。高見明日奈さんだけは毎週のように花束を投げないといけない気がします」

 

 女はつまらないことを言ったと二人に謝った。

「それであなたと高見明日奈さんはどういう関係なのでしょう。深い関係があるように思いますが」

「ただの民生委員ですよ」

 二人は聞きなれない言葉を聞き、首を傾げた。女性は説明する。

「民生委員というのは地域の社会福祉の増進に努める民間の奉仕者です。私はこの職業が社会福祉の最初の要だと思います。まあ職業と名乗っていいものなのかは分かりません。」

 木原は詳しい話を聞く。

「ということは高見明日奈さんが福祉関係の相談をあなたにしたということですか」

 

 女性は時計を見た。現在の時刻は十二時。女性は提案をする。

「話の続きは昼食を食べながらにしません。近くに美味しい蕎麦屋さんがあるのでそこで昼食を食べませんか」


注意 民生委員は職業ではありません。この女性は専業主婦です。

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