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思惑  作者: 山本正純
第二章 交錯
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灯台 前編

 午前十一時三十分。木原と神津は日御岬で聞き込みをしていた。日御碕は魚の干物の匂いが充満する場所だ。干物以外の匂いといえば磯の香りだろう。二人は日御碕で商店を経営する女性に話を聞いた。


「日御碕灯台の近くに崖があってね、そこで投身自殺をした。目撃者は私の夫だ。間違いない。刑事さんも目撃していたからすぐに警察は来たな」

 

 彼女の証言を元に二人は日御碕灯台に向かった。日御碕灯台は日本の灯台50選に選ばれた場所だ。現場となった崖下の景色も見ることが出来るだろう。

 

 二人は現場となった崖下をのぞく。そこには日本海が広がっていた。

「ここから飛び込めば即死だろう」

 

 神津が話すと花束が投げいれられた。周りを見ると後ろに髪の短い女性が立っていた。木原はその女性に話を聞く。

「もしかして高見明日奈さんの知り合いですか」

「はい。そうですがなぜ分かりました。私が高見明日奈さんの知り合いだと」

 木原は推理を話す。

「最初はこの島根県で沈没事故があって、あなたはその船員の関係者だと思いました。しかし十月一日に沈没事故は発生していないことを思い出しました。もしも発生していたとしたらニュースになっているはずですから。もしかしたらあなたはここで投身自殺をした高見明日奈さんのお悔やみをするため花束を自殺現場に投げ込んだと思いました」


ここは実際にロケハンしました。

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