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思惑  作者: 山本正純
第二章 交錯
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躊躇

 遠藤アリスが撃たれたと聞き合田と大野は警察病院に向かった。手術室の前には浅野房栄がいる。合田は謝罪した。

「ごめんなさい。遠藤アリスが狙われていると気がつくのが遅かった」

「謝る必要はないのよ。不謹慎な話だけれどね・・」

 彼女が言いかけた時執刀医が手術室から出て来た。

「手術は成功しました。二週間は入院していただきます」

 浅野は執刀医の手を握り感謝した。

「ありがとうございます。これで・・」

 大野は気になることを聞いてみた。

「何ですか。先ほどから何かを躊躇っていますが」

「不謹慎な話だけれど、悲劇のヒロインになるかもしれないのよ、と言おうとしたのね。これで悲劇のヒロインにはならなくてよかったわ」

 大野は目を点にする。

「それはよかった」


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