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思惑  作者: 山本正純
第一章 調査
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六人 後編

「そうでした。その事件のニュースを見ましたよ。昨日の今朝大輝君に似た人も同じように身元不明で発見されたと知ったから注目していましたからね。今朝夏美に似た人も発見されるとは思っていませんでした」

 アリスは改めて質問する。

「ではなぜ自殺だと思ったのですか。夏美さんや大輝君に似た人が殺されたのか自殺だったのかはまだ警察が発表していません」


 すみれは逆に質問する。

「あなたは警察ですか」

「いいえ。ただの公安調査庁長官の秘書をしています。ですから逮捕権はありません。それなら話してもいいでしょう」

 すみれは黙秘する。その様子を見ながらアリスはお茶を飲む。

「最後に大輝君というのは誰でしょう」

 すみれは写真を指さす。

「この男ですよ」

 指をさされた先にあった顔は身元不明の男の顔と同じだった。すみれはさらに質問する。

「遠藤さんは私が犯人だと思っているのですか」

「いいえ。これだけは言えます。私たちはあなたたちの味方であるということ」


 その翌日の早朝相生すみれは東都公園で遺体となった発見された。第一の事件。第二の事件同様死体の右腕には一枚の写真が握られていた。そしてその近くには青い水筒が転がっていた。

相生すみれ犯人説を否定します。彼女が犯人だと隠蔽の二番煎じになるので。というか隠蔽と同じ展開だと公安調査庁の不祥事になるのではないか。それだけは避けねば。

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