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思惑  作者: 山本正純
第一章 調査
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六人 前編

 アリスは相生すみれの家を訪れた。呼び出しボタンを押すと中から彼女が出て来た。

「遠藤さん。何かようですか」

「美味しいお茶が手に入ったのでお裾分けをしようと思いまして」

「上がって」


 すみれはリビングでお茶会の準備を始めた。

「すみません。ケーキがなくて」

「いいえ」

 アリスは部屋の中を見る。机の上には写真立てが飾ってある。写真立ての中には六人の男女の写真が入っている。

「この写真は何でしょう」

「大学の同窓会の写真ですよ」

 よく見ると日野夏美と高見明日奈と身元不明の男もその写真に写っている。残りの二人は黒いスーツを着た男と初老の男性だ。アリスは日野夏美らしい女性の顔を指差して話した。

「そういえばこの女性が今朝のニュースに写っていたような気がします」

「他人の空似ですよ。だいたい夏美が自殺するわけがないじゃないですか」

 アリスはすみれの言葉を聞き逃さなかった。

「なぜ自殺だと分かりましたか。まだ身元不明の死体が相次いで発見されているあの事件のニュースとは一言も言っていません」


事件の真相が判明しそうだが、それは見当違いです。真相はお預け。

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