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思惑  作者: 山本正純
第一章 調査
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二択 後編

 アリスは悩んだ。今警察に情報を提供すれば捜査の役に立つ可能性もある。逆に二人の女性の所在が分かったとすると刑事たちは張り込みをするだろう。そうなれば命は救えるが恐怖心を覚えるのではないだろうか。


 この二人の女性と高見明日奈は知り合いだろう。彼女が自殺してからまだ一週間しか経っていない。彼女たちの心の傷は大きいだろう。そこに刑事たちの張り込みで生じた恐怖心が加わるとどうなるのだろうか。

「どちらにしても死しかない」


 アリスはこう呟くと高崎に決断を伝えた。

「明日までに警察に情報提供するかどうかを浅野長官と相談します。それまでこれは私たちとあなたの秘密ということで」


 夕方アリスは浅野と相談をする。

「警察に伝えますか」

この質問に浅野は一言しか答えなかった。

「あの二人の女性が連続殺人犯に狙われるとも限らないのよ。ということであなたに任せるわ。責任は私が取るから」


 その晩アリスは悩んだ。警察に全てを話すべきかどうかを。浅野は判断を彼女に任せた。         

 そして責任は浅野長官が追うこととなる。これは浅野の人生を左右する判断を任せられたということだ。責任という名のプレッシャーが彼女を襲う。


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