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思惑  作者: 山本正純
第一章 調査
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巡回

今回はネタバレ防止のため登場人物紹介を省略します。

 九月二十七日の早朝お台場を一人の刑事が歩いていた。今彼はパトロールをしている。この日はかすかに霧が懸っていた。

 パトロールを続けていると壁を背に四十代後半の男がもたれかかっていた。この男は酔った勢いで壁を背に寝ていると刑事は思った。そして刑事は男に声を掛ける。

「すみません。ここで寝ていたら風邪をひきますよ」

 

 この声かけに男は返事しなかった。まさかと思い刑事は脈を測ってみた。脈はない。パトロール中に死体を発見してしまった刑事は無線で警察署に通報する。

「こちら。田辺。お台場の住宅街で死体を発見。応援を要請します」

 死体の近くには青い水筒が転がっている。また死体の右手は一枚の紙を握っていた。ジーパンの左ポケットからはハートのクイーンのトランプが飛び出している。


 五分後仲間の刑事が到着した。田辺はここまでのいきさつを説明する。そして検視官は状況を分析する。

「死因は不明。死体解剖しないと分かりません」

 検視官の話を聞き田辺は推理をする。

「つまりこれは病死か殺人。もしくはこの青い水筒に毒が混入していたかのどちらかでしょう。鑑識さん。この青い水筒を調べてください。それとトランプの指紋も」


 田辺は青い水筒を鑑識に渡した。上司の青木は拍手する。

「すばらしい。それとこの事件を警視庁に報告しておいた。被害者の身元は不明。死因も不明。となると警視庁が黙ってみている訳がないだろう。俺の勘だがこの事件は連続殺人事件になる」


 青木の勘は当たっていた。この事件と同じ事件が三日立て続けに発生したのだ。


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