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宇宙の絆  作者: 秋華(秋山 華道)
20/22

裏切り

紫苑軍が壊滅し、紫陽花軍がジーク軍を追い返した戦いの後、紫陽花さんは我が軍に投降してきた。

紫陽花さんの話だと、紫苑さんがもし負けたら、後は俺の協力をすることに決まっていたらしい。

理由は、紫苑さんと、我が軍のスピードスターさんが、実はリアル友達だそうで、裏で色々やっていたらしい。

鳳凰が紫苑軍に伝わっていたのも、その為だ。

更には、紫苑さんと紫陽花さんは夫婦だそうで。

まあ、ネット上の人なんて、誰と誰がつながっていても不思議ではないけど、これはビックリだ。

俺は紫陽花さんを我が軍に受け入れた。

時計をみたら4時になっていた。

昼寝していたので、まだ全然眠くはなかった。

ジーク軍も我が軍も、次の会戦に向けて準備をしていた。

今度はタイマンだ。

紫苑軍の大部分を吸収し、今や戦力は互角以上だ。

しかし相手はジーク軍、油断はできない。

なんせあの四天王も寝返ったのだ。

そういえば、どうして裏切ったのか。

俺は気になって、紫陽花さんにたずねた。

 サイファ「そういえば、四天王ってなんで裏切ったの?」

 紫陽花「なんだか、リアルマネーで1000万円振り込まれたらしいよ」

驚きだ。

勝つためにお金を先に払えるか?

まあ、勝てる可能性がかなり有るとはいえ。

勝てなかったらどうするつもりだろう。

他人の心配などしてもしかたないな。

俺は自分の心配をする事にした。

 サイファ「そんな事するジークだから、もしかしたら我が軍にもいるかもなぁ」

 紫陽花「いるだろうね。星さんもある意味裏切ってたみたいなもんだし」

そのとおりだ。

結果的には星さんには助けられたけど、敵と内通していたのだから。

 サイファ「誰も信じられなくなるな(笑)」

 紫陽花「旦那も今、もう誰も信じねぇー!って言ってる(笑)」

そらそうだろうな。

四天王に裏切られたんだから。

金の力がなければ、優勝は紫苑さんだったかもしれないのに。

 サイファ「じゃあ、紫陽花さんも、もしもの時はあの手使いますからよろしく」

俺は最終手段の作戦の確認をして、通信を切った。

まもなくして、再びジーク軍との戦いが始まった。


正面からの戦いは、若干我が軍が有利に見えた。

紫陽花さんが鳳凰を使って暴れ回る。

正直、俺以外で使える人がいない兵器だと思っていたが、密かに補給に強い艦隊を作っていたようだ。

てか、我が軍は俺がいるから、補給艦隊がいないのだ。

他の軍ならいても当然だな。

とにかく完全に、我が軍有利に見えた。

紫陽花さんは特に四天王に対して容赦なかった。

そんな中、通信が入った。

 「リング交戦中。七転八倒艦隊です」

またどこからか高速で抜けて、背後をついたようだ。

しかし、リングは守りが堅い。

たとえ大艦隊でもそうそう落とせるはずもない。

でもまあ、放っておくわけにもいかない。

何故なら、あそこは補給の拠点だ。

ずっと交戦状態だと、そのうち補給に影響がでる。

俺はキラと星さんに声をかける。

 サイファ「キラと星さんついてきて。後背のゴキ退治に行く」

 LOVEキラ「おけ」

 スピードスター「♪」

俺達3人は、リングへと向かった。

しばらく航行していて、後数分でリングというところで、全体マップのリングの光が、敵の卵色の光の点に変わった。

 達也「え?何で?」

俺は慌てて、リングの守りを担当していたシャアさんに通信した。

 サイファ「シャアさん、どうしたの?」

 シャア「ごめ。ジークが勝ったら10%くれるって言うから、寝返った。てか、元々ジークのスパイだし」

最悪だ。

予想どおりスパイはいた。

これもゲームだ。

規約違反は無い。

ルール違反でもなければ、悪いわけでもない。

だけど、だけどあまりにもひどいと思った。

一番の重要拠点がとられたのだ。

我が軍のほぼ全ての物資を集めている。

これは負けた。

そう思った。

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