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宇宙の絆  作者: 秋華(秋山 華道)
2/22

ショボイ戦い

サイファに対して、設定により、ジーク軍と風の魔人軍から敵登録されている。

この登録をしていない軍は、在野の俺に攻撃をする事ができない。

助っ人に入ってる場合は、もちろん敵からの攻撃はうけるが。

まあ、俺にとっての敵は、同じ在野のプレイヤと、ジーク軍と風の魔人軍ってわけだ。

友好状態の軍は、昨日助っ人したグリード軍など数十軍いる。

これらの友好軍は、俺が旗揚げして軍を立ち上げたとき、初期状態が1ヶ月の同盟関係となる。

とまあ、敵と味方を改めて確認したが、超大勢力2つを敵にしてるのはいかがなものか。

そう思った俺は、今日は無償で氷の虎軍に属するサクラさんの助っ人をする事にした。

対戦はジーク軍。

目指すは最前線の拠点。

おそらくこの位置なら、ジーク軍の本軍は間に合わないから、楽に勝てると思っていた。

しかし思わぬ苦戦。

流石というか、強かった。

俺がかつて所属し、強者がそろっている軍。

数では圧倒しているのだが、時間がかかった。

氷の虎軍の今回の隊長は、中将のレイズナーさんだ。

決して下手では無いが、俺は見ていてじれったかった。

レイズナーさんからの通信は、俺のところには届かない。

こちらからも通信できない。

まあ、システムとしては出来るのだが、回線をむやみに開くと、敵に盗聴されるおそれがでてくるのだ。

作戦が漏れれば対応されてしまう。

だから俺が通信できるのは、今はサクラさんだけだった。

 サイファ「サクラさん、このままだとじり貧です。敵の隊長、俺知ってるんです。ココは削りあいにもっていくしかないと思うんですけど。」

俺は作戦の提案をした。

 サクラ「大丈夫だよ。勝てる勝てるw」

返ってきた返事を見て、俺はがっくりした。

この人ヘボだ・・・

ゆっくりしてたら、ジーク本軍が来るかもしれない。

俺は逃げる準備をした。

真っ先に無傷で逃げたら、反感かうだろうなぁ・・・

俺はため息がでた。

 サクラ「サイファさんも、敵軍突破を防ぐのを手伝って。1度止めれれば勝利が決定するから。」

サクラさんからの命令。

おそらくはレイズナーさんからの命令なのだろうが、補給艦に戦力期待するなよな。

俺は泣きたくなった。

しかたないなぁ。

俺は補給機を戻して戦闘機を展開した。

ゆっくりはしていられない。

敵は高速で近づいてくる。

補給を止めてられる時間も多くはない。

すぐにどこかに歪みがでてくるはずだ。

止めていられるのはせいぜい1分だ。

俺はサクラ艦隊の左をつく敵軍の前に、一気に弾幕をはった。

まさか補給艦が、これだけの弾幕を展開できるとは思わなかったようで、一瞬敵軍の動きが止まった。

 サイファ「今!射撃です!」

俺はなるべく短い言葉で、行動を促した。

しかし、サクラさんの軍は動かなかった。

なんで?

しかも俺の旗艦の周りに集まり始めた。

 達也「落ちてるしぃ~!」

そうなのだ。

サクラさんはネット回線が切断されていたのだ。

行軍、戦闘中に落ちた場合、部下にプレイヤがいる場合は、旗艦以外はプレイヤの中で一番階級の高い者の指揮下に入る。

いない場合は全軍自動撤退だ。

俺がいたから撤退はしないが、旗艦だけは高速で撤退を始めた。

俺は慌ててサクラさんのNPCに一斉攻撃を命令。

陣形をI字陣形に変更して全速前進。

更には、補給機展開。

サクラさんの艦隊を盾にして、俺は全速で逃げる形だ。

しかも敵軍も壊滅状態にできるかもしれない展開。

 達也「落ちたサクラさんが悪いのだ。」

俺は悪代官のように独り言を言った。

その後何とか敵軍に勝利したが、サクラさんの艦隊はほぼ壊滅していた。

俺はちゃっかりサクラさんの残骸を集めて持って帰った。

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