馬車を売るならラージキャリッジ
時代設定が現代ではありませんが一応こちらも異世界ニアアースの枠に入れておくことにします。
どうしても無理な感じならその時にまた考えるってことで♪
「やっぱりラージが一番!」
とある町野広場で学校の教師でもしていそうな男が大きな声と身振りで訴えています。
「やっぱりラージが一番!」
男の後ろにはどこかの商会の使用人らしき男たちが並んでいます。
「「「「「「馬車を売るならラージキャリッジ♪」」」」」」
男たちが声を揃えて歌いました。
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宣伝活動をする男たちを遠くから見ている中年男性がいます。
いかにも偉そうな顔つきと身なりの人物です。どことなく金持ちオーラも漂わせています。
「クックック……いいぞ、もっと目立て。お前らが目立ってくれればくれるほど俺様の商会も知れ渡るってもんだ。
どうやら見た目の割に品性は無いようです。残念。
町の人たちは宣伝活動をする男たちを見たり見なかったりしています。
中には何かの芸と勘違いして小銭を放って行く人もいます。
あ、一人が空き箱を自分たちの前に置きましたよ。この中にお金を投げろってことでしょうか?
一人また一人と小銭を入れていってくれます。
こういうのって誰かが始めるとついそれにつられて同じことをしたりしちゃうんですよね。
それなりの感心はあるようで男たちを囲むように人集りができています。
箱の中のお金も大分貯まってきました。
でも、ざーんねーん!
このお金は後で大番頭に没収されてしまう運命にあるのです。
けど、それをまだ知らない男たちはほくほく顔です。うんうん、その時が来るまでは幸せだよね。哀れ。
*****
ラージキャリッジのお店の前には大きな街路樹があります。
落葉樹ですので秋になると葉が落ちます。
どんどん落ちます。
掃除をしないと大変です。
あの男たちの宣伝活動を見ていた中年男性……実は商会主のイバリーはこの街路樹の存在を苦々しく思っていました。
「毎度毎度店の景観を悪くするあの街路樹を何とかできないもんかな……そうだ、たまに商売敵に一服盛るあの薬なら効くかもしれん。よし、早速撒こう」
イバリーは大番頭に命じて街路樹の根元に薬を撒かせます。
街路樹はあっという間に枯れてしまいました。どんだけ強力なんだよ。
「よしよし。これでもう落ち葉に悩まされることもないぞ。さすが俺様。我ながら良く思い付いた。俺様って天才じゃね?」
上機嫌になったイバリーに大番頭が近づいて報告します。
「カセイダー伯爵が馬車の定期点検をしたいと申しておりましたのでいつものウルトラスーパーハイパーグレートデラックス点検コースで引き受けておきました」
「うむ。どうせ貴族の馬車だ。遠慮無くやってやれ。ただしくれぐれも手抜かりはするなよ」
「御意」
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数日後、カセイダー伯爵の使用人が馬車の引き取りをしに行くとラージキャリッジの担当者が眉をハの字にします。
「ええっと、外見上は大したことがなかったのですが車輪の内側やドアの内側、馬車の内側や腹の部分に修理が必要な箇所がいくつもありました。少々複雑で稀少な部品も壊れておりまして……」
「ああ、それは仕方ないですね。馬車なんて整備された道を走るばかりではないですし。はいはい、点検と修理費用をケチるような伯爵様ではありませんのでご安心して請求してください。なーに、どれだけ高かろうとまさか国家予算よりは安いはずでしょう……はずですよね?」
「そ、そうですね(こいつら阿呆だ。こういうのがいるからウチの商会主が調子に乗るんだよ)」
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ここまで書いてちょい飽きてきたのでどうしてこんなのを書いたのか話しておくことにします。
単に頭の中にあのフレーズが浮かんだだけです。
「やっぱり(ピーと雑音)が一番!」
あの役者さん、某ドラマで高校の野球部の顧問だか監督だかをやってたんですよね。
こう、
「夢にときめけ! 明日にきらめけ! 元気があれば何でもできる! ワン・ツー・スリー・ファイヤー!」
て感じに(*途中から違ってないか?)。
それがあんな会社の(ピーと雑音)をするなんて……何だかなあって感じですよね。
まああの役者さんはたぶん被害者で何も知らずにあんなCMに出ていたんでしょうけど。
どえらい迷惑っつーか損害も受けているんでしょうね。あのCMのせいで役者さんのイメージだってかなり悪くなったでしょうし。
人生何があるかわかったもんじゃありません。
油断大敵。
皆さんも気を抜かずに神経をずっと張り詰めて毎日胃痛と闘いながら生きてくださいね♡
ではでは!
役者さんって本人が悪くなくても企業がやらかした時にダメージ食らっちゃうことがあるんですよね。
それでそのまま消えちゃう人もいる訳で。
でも企業のやらかしは役者さんにはなかなか防げないだろうなぁ(ため息)。




