異世界薬草日誌
処女作品であります!
生暖かい目で見守ってくださいな。
怪我をしたら、まず教会で献金。
そのあと、ようやく治療。
魔法も薬草もあるのになんでポーションが無いんだ。
異世界っぽい薬やポーションがあれば、全部楽なのに。
俺は決めた。
「この世界、俺が変えてやる!」
大それた目標を胸に抱く、薬草好きの少年の日誌だ。
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人間は、ちょっとした怪我でも死んでしまうひ弱な生き物だ。
そんな人間を守るために生まれたのが魔法。
しかし、魔法を使える者は限られていて、多額の金を要求される。
金を払えない者が最後に頼るのは薬草だ。
だが、ただすり潰しただけの草など、たかが知れている。
金のある者だけが得をする世界――そんなの、気に食わない!
一人でも命を救いたい。
怪我に怯える世界を変えたい!
そう思い、この日誌をつけることにした。
まずポーションが無いと言ってもちょっとした擦り傷や切り傷、やけどは薬草をすりつぶして塗り込むのが一般的だ。
つまり、薬草の効果を倍にすれば、魔法と同じか、それ以上の効き目を持つ薬が作れるってことだ。
早速傷に効く「キズユキ草」を採取する。
小さな外傷なら何にでも使える万能薬だ。
森の麓に足を踏み入れキズユキ草の目印となる白い花を探す。
さらに森の奥へと足を踏み入れる。
木漏れ日が揺れる草むらの間に、小さな白い花が目に留まった。
これが「キズユキ草」だ。
葉は柔らかく、鼻先で近づけるとほんのり甘い香りがする。
茎を折ると、より甘い香りがふわりと鼻をくすぐる。
なるほど、これが万能薬と呼ばれる所以か。
慎重に葉を摘み、軽く揺すって泥や虫を落とす。
小さな虫が飛び出してびくっとするが、すぐに気を取り直す。
葉の表面には朝露が残っていて、光を反射してキラキラと輝いている。
「ふむ……量は大丈夫そうだな」
心の中で独り言を呟きながら、次々とキズユキ草を集めていく。
このキズユキ草の効能を倍増させるため、色々な加工方法を試してみる。
まずは、すり潰す―のではなく、
キズユキ草のエキスを抽出してみる
方法は大きく分けて三つ。水で抽出する方法、アルコールで抽出する方法、そして油で抽出する方法だ。
乾燥させて刻みそれぞれの液に漬け込む、
水の場合は、腐敗を防ぐため煮沸した水を使う。
刻んだキズユキ草を煮沸した水に漬け込む。
液は緑がかった透明で、香りはほとんどしない。
日を追うごとに緑の色は少しずつ濃くなっていく
「うむ……これなら多少は効果があるかもな」
アルコール抽出液では、変化がもっと顕著に見える
だが、油の場合ほとんど目に見えない
それぞれの液を冷暗所に10日ほど置く、時々容器を振ってやると、成分が均一になる
こうして出来た3種類の液体がここにある。
誰かに試す訳にもいかないので実験のために指先に小さな傷をつける、浅くしようと意識していたが思いの外深くなってしまったらしい血が指先から滴る。
まず水抽出したもの、
「ん、ちょっとしみるけど効いてる……気がする」
予想はしていたが水では効果が薄いようだ。
傷は塞がっていないので傷口を水で流した後、冷たいアルコール抽出液を上から垂らす
冷たさは一瞬だった。
「イテェェェ!死ぬほどイテェよ!」
すぐに、焼けるような熱が指先を貫く。
痛みで顔をしかめるが、血が止まり、傷口が閉じていくのが分かる。
「効いてる……確かに効いてるんだけども」
熱を帯びたジリジリした痛みは、時間が経つほど強くなる。
「なんだこれ、普段使いできねぇよ!」
アルコールが垂れた傷口が塞がる頃には痛みはなかった、指を軽く動かしてみる。
痛みはない。だが、さっきまで確かに“焼かれていた”感覚だけが残っている。
最後に、油で抽出した液が残っている。
アルコール抽出液で味わった、あの苦痛を思い出すと、
正直、試すのを躊躇する。
だが、もう作ってしまった。
今さら後戻りはできない。
指先に垂らす。
……痛くない。
いや、正確には、ほとんど何も感じない。
傷口が、ゆっくりと、だが確実に閉じていく。
熱も、痛みもない。
代わりに、じんわりとした心地よい暖かさが広がる。
さっきまでの痛みを、全部忘れさせてくれるような暖かさだ。
「……は?」
思わず声が漏れた。
さっきまで血を垂らしていた指先は、
まるで最初から傷なんてなかったみたいだった。
もし読んでくれて良いなとかアドバイスあったらコメントお願いします!
読んでくれる人がいたら今後書いていきたいです




