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異世界から帰ってきたら終末を迎えていた ~終末は異世界アイテムでのんびり過ごす~  作者: 十本スイ


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プロローグ

 長々と、自身に起こったことを語るつもりはない。

 だから端的に、この身に降りかかった出来事を伝えようと思う。


 一、高校二年生の夏、異世界に召喚される。

 二、異世界で三年を過ごし、召喚された目的を果たすことができた。

 三、そして地球に帰還した。


 この三行で、自分――四河日門(しかわひかど)が経験したことが一目で理解できたことだろう。


 何を世迷い事をと、言われてしまうであろうが、これは純然たる事実なのだ。日門だって他人から突然こんなことを真剣に言われたら、そいつの頭がパッパラパーになったのだと断じてしまうだろう。


 いくら異世界もののライトノベルが流行っているからといって、現実と妄想を一緒にするなと呆れるのが普通。

 しかし実際に日門は、三年前に突如として異世界に飛ばされ、そこで濃密過ぎる時間を過ごし、ようやく念願叶って、こうして戻ってくることができたのである。


 向こうでは帰還を望まない者も多くいたが、日門にとってはこちらが住むべき世界であり、文明の低い世界で生き抜く覚悟はなかった。

 何せ、あっちでは大好きな漫画やアニメ、ゲームや映画なんて存在しない。スポーツですら剣を突き合わせての武闘などという危険なものしかないのだ。


 医療だって低レベルだし、不衛生な環境なんて当たり前であり、何よりも食べ物がそんなに美味くない。何もかも、日門の生活水準を満たしはしなかった。

 確かに魔法とか、異世界の武具やアイテムには興味をそそられて、いろいろ学んだり集めたりしたが、それでもやはり限界は訪れた。


 だから必死に召喚された目的を果たし、こうして帰ってくることができたのである。


 …………あれだけ長々と語るつもりはないと言ったのに、結局はそれなりに愚痴として語ってしまった。


 それはきっと、現在の日門が、あまりの衝撃で現実逃避に思考が偏ってしまっているからなのかもしれない。

 本当ならば、こうして無事に元の世界に戻ることができて喜ぶべきなのだ……が、どうしても大手を振ることができない状況があるのだ。


 それは――。


「――――異世界から帰ってきたら地球が終末を迎えていたんだが……」


 その言葉通り、日門の視界に映っている光景は、三年前とは比べようもないほど、空も、大地も、何もかもが廃れてしまっていた。




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