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第一話 ヤクザの組長の車(設定)にセールスカーをぶつけた黒歴史

 20代の新卒二年目の某お菓子のセールスマン時代の話です。

 僕の会社はセールスカーを通勤などで使用してよいという事になっていました。

 ある日曜日の夕方ですが、道路の左の路肩に止めてたセールスカーを、全くの不注意で後ろを良く確認せずに発進させました。


「ドカン!」


 という音と共に、僕の運転席側のドアが大きくへこみ、後から来た車にもろにぶつかってしまいました。

 

「こら、何しとんじゃ!」


 といって、ぶつかった車の運転手は怒りながら僕を《《冷静》》に怒鳴ります。


「……すいません」 


 僕は茫然としていて、車がぶつかる瞬間をスローモーション的に体験していて、何だかまだ意識がはっきりしてません。

 車の運転席のドアは派手にへこんでるのですが、僕は全くの無傷でした。

 いや、後で考えると良く命が助かったものです。


 後の事になるんですが、春の日に渋滞中に居眠りして、ノーブレーキで前の車に追突して全損(買替え)させた時もスローモーション的体験をしました。

 メガネがこう、宙を舞うのをコマ送りのようになっているのを体験しましたね。

 残念ながら、走馬灯は見ませんでした(笑)

 ゆるい信号のない十字路で、相手の車に頭から運転席側に衝突された時(相手が一時停止違反)はスローモーションなかったなあ。

 埼玉の田んぼのぬかるみにセールスカー落としてレッカーで引き上げてもらったこともありました。

 僕は会社の事故管理係だったのに、率先して大事故を起こす不動のエースとして大活躍してましたね。新人なのに。

 ちなみに、姓名判断では事故運と独身人気運(17画)、非難名声運(27画)があります。

 ということで、営業マン時代は黒歴史の宝庫ですね。


「この車は組長の車じゃけん。この事故の始末、どうするんじゃ!」


 という明らかにヤクザ的な感じの若い男が僕に迫ってきました。

 《《組長の車というのは設定ですが、組長の車にした方が後で代車代金とか請求額を膨らませることができる》》ので、この男の機転の出まかせでしょう。

 今回の事故は僕が100%悪い訳で、これは仕方ないと思い、怖かったのもあったのか、土下座することにした。

 当時は本当に申し訳ないとも思ったのです。


「お前の上司を出せ!」 


 と若いヤクザが言ったので、N上司に連絡したけど忙しくて来れないという。

 明らかな嘘ですが、まあ、来ないわな。普通は。


「どうゆう上司じゃ! 部下が困ってるのに来ないとは! お前も大変じゃのう」


 何だか僕に同情し始める。ヤクザは人情ありますね。

 良い人だと思った(笑)


「ちょっと待て、俺もこれから飲み会じゃから、ちょっと連絡するわ」


 と言って、当時はまだガラケーの携帯電話で何やら話し始めた。

 組事務所などと連絡取ってるようだった。


「仕方ない。今日は警察呼んで事故検証してもらう。連絡しろ」


 ということになって、僕はようやく土下座を辞めて警察に連絡しました。

 到着したふたりの警察官は粛々と現場検証と事情聴取をしました。


「何か後で言われたら、連絡して下さい」


 と、警察官は助言くれましたが、ヤクザとは連絡先交換して(名刺貰ったのかな?)別れました。

 これは仕方ない話で、警察官は民事不介入とかであまり民事事件には首を突っ込めません。

 事件が起こって訴えがあれば介入しますが、この時点ではこういう対応をするしかない。

 洒落にならない黒歴史というか。

 結局、結末はお茶お濁したエッセイw

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