なんでもありのレース
荒れた荒野に多くの宇宙人が集まっていた。
そこには様々な宇宙人がレースを見るためにその場所で車が通るのを話しながら待っていた。
「そういえばお前、誰にかけたよ?」
「ん·····俺か?俺はディグラだけど」
「面白くねーな」
犬顔の宇宙人はもう1人の犬顔の掛札を掴み、空にばら蒔いたがもう1人の犬顔はそれを全て掴み。
「何すんだよ。」
掛札を掴んだ犬顔が慌てた表情を見て、笑ってた。
「おい、そこのターボ・ストームをもうちょい右にずらせば配管できるだろ。」
「無茶言うなよ、そんなんしたらターボ・ストームの熱で他のパーツがおじゃんになるだろが。」
「そこを何とかしろよ。」
「それが無理だって。」
「パパ、パパ、早くしてよ。」
「ちょっと待ってくれ。」
「早くしない車が来ちゃうよ。」
父親がカメラを用意していると息子が
「カメラにカバーが着いてるよ。」
そこでは色々な種族が話しながら車を待っていると突如大きな爆音と爆風がしたので話していた宇宙人全員がその方向を見ていた。
少し経つと反重力装置で浮上している撮影機が観客の近くを飛び、それから数分後にはありえないスピードで観客の前を8台の車が横切った時にありえない風圧が観客を襲い、観客の誰もが声をあげることなく風圧に耐えてから数秒間は呆然としていたがその後にはお祭り騒ぎのように周りが騒ぎ出したのだ。
その時までは赤の他人だったが風圧後には肩を組み大騒ぎをしながら自身がかけた車を応援していた。
「さーて始まりました、1回目のイエローレース、今回の実況はこの私、ジュリゼット星人のギリカと解説は第2回レッドレース出場者のガラルドラ星人のレグエットさんでお送り致します。」
「どうも、ガラルドラ星人のレグエットです、よろしくお願いします。」
「こちらこそよろしくお願いします。そういえばレグエットさんは今回のレースの注目選手は誰ですか?」
「注目選手は第1回レッドレース出場のディグラやそのライバルのガズーガ兄弟、そしてこの星の有力選手のメルダルドなどいますね。」
「確かに有名な選手が沢山いますがこのレースはイエローレース、なんでも有りのレースなので、どの時に仕掛けるのか、それとも後ろで静観した後に一気に追い越すのか考えないといけません。」
「確かにその通りですね。」
2人の解説をよそにレースは過激になっていた。
ある車は立てられていた看板を弾き飛ばし、またある車はカーブでラフプレーをしたりと激しいレースをしていた。