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日本語教師

ロックコンサートで

作者: 陸 なるみ

拙作「袖振り合うも多生の縁」内で、主人公が宝物のように思っている日本語教材です。

小学校の国語の教科書みたいな日本語になっています。

彼の手元にあるのは漢字を使わないバージョンで、ひらがなとカタカナの使い分けを説明する用途でした。



ディビッドは有名なギタリストです。


彼が最初の弦を弾くと、それまで五月蠅かった会場がしんと静かになりました。


繊細な音が響き渡ります。


暗いステージの上で、ディビッドとギターだけが明るくライトアップされています。


そこにクリスのドラムが微かに、しかし規則正しくリズムを刻み始めます。


音楽が徐々に大きくなるにつれて、聴衆はシンクロし身体を動かしだしました。


ダダダダダダン。


クリスの連打を合図にステージ全体に照明が広がり、ディビッドのギターが耳なれたイントロを奏でます。


オーディエンスは思わず「うおおっー」と声をあげました。


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― 新着の感想 ―
[一言] 表に出ない設定が多いほど作品の深さが出てくる気がします。 こんなかっこいい日本語教材だったら、早く喋りたくなりますね! 読ませて頂きありがとうございます。
[一言] ロックコンサートと言えば、夏の風物詩かも知れませんね (*´▽`*)
[良い点] 拝読しました。 主人公がこの教本を大切に思っていると思うと、ひたすらにどこまでも美しく感慨深いと思ってしまいます。 大切な宝物をご披露くださり、ありがとうございました。
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