表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

あとはわたくしごとになりますが、逝去された橋本治さんについて、あとすこしだけ語らせてもらってもいいですか?

作者: 秋葉竹


昨日書いたのは、本気で、ね。

本気で橋本治さんには、影響を受けていた。

あの人の、ものの考え方が好きだった。

というより、あの人に、ものの考え方を教えてもらったっていう方が正しいかもしれないくらい。

いや、これは、話盛ってるけど。


いや、いままで秘密にしてたけど、実は『私』は二人いるのですよ。

一人は、橋本治さんによってもっとも代表される『賢い』人のことが大好きで、自分も賢い人でありたい(あくまでも『ありたい』ね?そうである、とはいってませんので怒らないでね?)という『私』。

もう一人は、目の前の感動が一番大切だと信じ込んだバカでもいいから感動したいだけの、それだけを追い求める『私』。


これは、亡くなられた方に敬意を払って言っているのではなく、実はこれまで何度もあの人の凄さのことをこのエッセイ集でも書こうかどうか迷っていたほど、橋本治さんは私の好きな人だった。

考え方に影響を受けた、というのは本当に本当で、私のこれまでのくっだらない人生の中で、もっとも大きな救いのひとつは、橋本治さんの考えに触れられたことだし、亡くなられた直後だから鎮魂のために言うんじゃなくって、本当に、私がなりたい賢さというのを体現していたのが、橋本治さんだったのだ。


たぶん、ファン、とかではないと思う。

ファンって、ほかにいっぱいいらっしゃって、今回の逝去の報道を受けて、朝から仕事には手もつかず、あるいは会社なんて休んでしまって、ひとりの部屋では涙が止まらなくって、なんで死んじゃったんだよお、って悪態さえつく、そんなコアなファンの方があの人にはいっぱいいたんだろうな。

私は、そうではないようだ。


ただ、たぶん、私の考えの根っこにある知的な部分というのは、そのほとんど『知』に対する正しいのか、間違っているのかの、判断を下しているのは、橋本治的な考えをその基礎に置いていると思う。

だって、仕方ないじゃない?

どう、やっかんでも、ひねくれても、認めまいとしても、覆そうとしても、それができなかった正しい賢さだと、私自身がもう信じてしまっているのだから。


だから、私の考えは凄く極論に走りたがるんだ。

と、これは、私のせいではないんだ、と、亡くなられたあの人のせいにしたりする。むろん、それを聞きつけて、怒って生き返ってくれないかなぁ、という悲しい冗談だったりするんだけど。


あーあ。


やっぱり、落ち込むな、という方が、無理やよね?(ん?「やよね?」って、どこの方言だぅたっけ?京都弁で良かったっけ?)


あーあ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ