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星の町  作者: えもと
5/18

喫茶店にて 1

行き着いた先は、さっきの商店街から歩く事およそ5分。


ログハウス風の外観。

入口の周りには花やグリーンが飾られている。

この田舎町には似合わないようなオシャレな建物だったが、町並みから浮く事は無く、不思議と馴染んで見えた。

おそらく、木の優しい感じがそうさせているのだろう。


しかし、大きな問題がひとつ。


風に揺れる看板には「珈琲」と書かれていた。


そう、ここはどう見ても喫茶店だった。


「ここ?」


一応、聞いてみると、


「うん。ここだよ」


あっさりした返事が返ってきた。


・・・違う。


「ここは喫茶店であって、寝泊りする場所じゃない!コーヒーを飲んでくつろぐ場所だっ!」

と、大人相手ならツッコミを入れる事も出来るが、相手は子供だ。

親切心でしてくれたのに、抗議なんて出来ようはずも無い。


まあ、大きな勘違いをしているのだが。


立ち尽くす私を他所に、ここに来るまでに「北斗」と名乗った男の子は、扉を開けて中に入って行く。



チリンチリン―――とベルが鳴った。



仕方なく後に続くと、店内も外観同様シャレていた。


蛍光灯の白い光ではなく、オレンジっぽい優しい色の照明。

全て木で作られた、イスとテーブル。

ディスプレイに、アンティークらしき物が飾られていたが、それらは存在を主張しすぎず、店内に納まっていた。

壁に飾られた絵だけが鮮やかな色をしていたが、この空間と上手く溶け合って、店内を明るく見せる役割をしていた。


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